福田恒存(読み)ふくだつねあり

精選版 日本国語大辞典 「福田恒存」の意味・読み・例文・類語

ふくだ‐つねあり【福田恒存】

  1. 評論家劇作家。東京出身。東大英文科卒。個人の精神的自由を重視する一方で、政治では理想主義を排して、憲法問題や国語問題などで幅広い評論活動を展開した。また、シェークスピア戯曲翻訳し、文学座に参加して自作を演出した。主な評論に「人間・この劇的なるもの」戯曲に「キティ颱風」などがある。大正元~平成六(一九一二‐九四

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「福田恒存」の解説

福田恒存 ふくだ-つねあり

1912-1994 昭和-平成時代の評論家,劇作家。
大正元年8月25日生まれ。文学論を発表し,戦後保守主義論客として平和論,文化人論,国語改革論などで安易な進歩主義を批判した。「キティ颱風(たいふう)」などの戯曲をかき,昭和38年現代演劇協会を設立し,劇団「雲」を主宰。「シェイクスピア全集」の訳業で30年岸田演劇賞,評論・翻訳の業績で56年芸術院賞。芸術院会員。平成6年11月20日死去。82歳。東京出身。東京帝大卒。評論に「人間・この劇的なるもの」など。
格言など】生きる喜びとは主役を演じることを意味しない(「人間・この劇的なるもの」)

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