秋日和(読み)アキビヨリ

デジタル大辞泉 「秋日和」の意味・読み・例文・類語

あき‐びより【秋日和】

秋の、よく晴れて、さわやかな天気 秋》刈株の後ろの水や―/一茶
[類語]秋晴れ日和菊日和小春日和小春日・ぽかぽか陽気・行楽日和

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精選版 日本国語大辞典 「秋日和」の意味・読み・例文・類語

あき‐びより【秋日和】

  1. 〘 名詞 〙 秋の空が澄みわたって晴れた穏やかな天気。秋晴れ。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「朝東風やほのかに見ゆる秋日和」(出典:俳諧・蘆陰句選(1779)秋)

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デジタル大辞泉プラス 「秋日和」の解説

秋日和

1960年公開の日本映画監督脚色小津安二郎原作:里見とん(「とん」は弓へんに「享」)による同名小説、脚色:野田高梧撮影厚田雄春出演原節子司葉子笠智衆佐田啓二佐分利信沢村貞子、桑野みゆきほか。

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世界大百科事典(旧版)内の秋日和の言及

【小津安二郎】より

…戦後は笠智衆と原節子とを主演に迎えた《晩春》(1949),《麦秋》(1951),《東京物語》(1953)が名高いが,いずれも野田高梧との共同脚本。カラー時代に入っての《彼岸花》(1958)や《秋日和》(1960)では物語性が極度に希薄となり純粋な抽象性に近づくが,同時にかつての大学生が会社重役や大学教授となって登場してナンセンス喜劇の味を回復する。技法的には,移動撮影やパン,フェードイン,フェードアウトなどを排し,低い固定画面に終始したが,その技法的単調さに見合った細部の多義的表情を大胆な省略法で描き,〈間〉による運動感覚の表現はメロドラマをきびしく排することになる。…

※「秋日和」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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