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秤動 ひょうどう libration

翻訳|libration

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

秤動
ひょうどう
libration

天体自転または公転において,天体が平均の位置のまわりに周期的にふらつく現象。たとえば月の公転と自転の周期は完全に一致しているので,月は常に地球に一面を向けているが,秤動によりごくわずかに背面の一部をのぞかせる。

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デジタル大辞泉の解説

ひょう‐どう〔ヒヤウ‐〕【×秤動】

《「しょうどう」の慣用読み》天体が自転・公転するとき、回転が完全には一定にならず、ある角度内を振動する現象。釣り合った天秤(てんびん)が揺れ動くように運動するところからいう。

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百科事典マイペディアの解説

秤動【ひょうどう】

力学系を記述する変数のうち,角度を表す変数がある値を中心に振動する現象。たとえば,いつも同じ半面を地球に向けている月が背面の一部を周期的に見え隠れさせる現象が,月の秤動である。

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世界大百科事典 第2版の解説

ひょうどう【秤動 libration】

力学系を記述する変数のうち,角度をあらわす変数が,ある値のまわりを振動することをいう。秤動は回転rotationに対応する術語で,簡単な例としては振子の運動が考えられる。エネルギーが小さいと左右に秤動(振動)し,エネルギーが大きいと,ぐるぐる回転する。秤動は,力学系が共鳴または平衡状態に近いときにあらわれる。トロヤ群小惑星は,太陽と木星でつくられる正三角形の頂点近傍にとどまっている。トロヤ群小惑星と木星の黄経の差は60度のまわりを秤動している。

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大辞林 第三版の解説

ひょうどう【秤動】

〔「章動」と同音となることによる混乱を避けるための「しょうどう(秤動)」の慣用読み〕
天体がある平均的状態の前後に揺れ動くこと。
月面が地上から見て上下左右に揺れて見えること。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

秤動
ひょうどう
libration

一般に力学系においてある角度を示す変数が0~360度のすべての値をとりえず、ある一定の範囲内にとどまって振動する現象をいう。振り子の振動のような運動である。実例として、トロヤ群小惑星が太陽と木星とでつくる正三角形の頂点あたりに止まって秤動していることがあげられる。
 月はいつも同じ面を地球に向けているが、地球から見ると上下左右に揺れ動いているように見える。これが月の秤動で、光学秤動と物理秤動に大別できる。前者は月が地球の周りを等速円運動をしていないこと、月の自転軸の赤道面と月の軌道面が一致していないことなどのためにおこり、その大きさは約7度角(1度は円周=360度の360分の1の角度)にも達し、ほぼ27日周期で生じる。後者は地球や太陽の引力の作用のために月の自転速度や自転軸が変化しておこる。物理秤動の大きさは光学秤動に比べて小さく数分角(1分は1度の60分の1の角度)である。なお、秤動は正しくは「しょうどう」であるが、「章動(しょうどう)」と紛らわしく、一般に秤動(ひょうどう)と発音する。[大脇直明]

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世界大百科事典内の秤動の言及

【月】より

…現在まで使われているのは1923年から採用されているE.W.ブラウンの理論であるが,最近フランスのシャプロンJ.Chaprontらがより精密な理論を完成し,各国で採用されようとしている。
[月の自転と秤動]
 月の自転運動はかなり複雑なのであるが,大ざっぱにみれば次の三つの法則によって支配されているといってよい。(1)月の自転軸の方向は月に対しても空間に対しても固定しており,自転周期は公転周期に等しい。…

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