稲盛和夫(読み)いなもりかずお

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「稲盛和夫」の意味・わかりやすい解説

稲盛和夫
いなもりかずお

[生]1932.1.30. 鹿児島,鹿児島
[没]2022.8.24. 京都,京都
京セラの創業者。倫理道徳を重んじた経営哲学と手腕で「経営の神様」とたたえられた。
鹿児島大学工学部を 1955年卒業後,京都の小さなガラスメーカーに入社。 1959年独立し,資本金 300万円で仲間7人と京都セラミツク(1982年京セラに改称)を設立。技術者兼経営者として,電子工業用セラミックスなどの総合電機メーカーに育て上げた。社長,会長を経て,1997年から名誉会長。 1983年にはカメラメーカーのヤシカを吸収合併,翌 1984年には第二電電 (現 KDDI) を設立するなど,業種をこえた事業展開で注目を集めた。2010年には,経営破綻した日本航空の会長に就任し,破綻から 2年8ヵ月で東京証券取引所への再上場を果たした。
1984年,私財を投じて稲盛財団を設立し,理事長に就任。財団の運用益で,先端技術や基礎科学,表現芸術で功績のあった個人・団体のために京都賞創設。京セラフィロソフィと呼ばれる経営哲学で全社員を結束させ,超能力にも興味をもつ。経営塾「稲盛塾」を主宰し,経営者の育成にも力を入れている。スウェーデン王立科学技術アカデミーの海外特別会員でもある。 1997年臨済宗妙心寺派円福寺で仏門入りの得度(とくど)を受けた。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「稲盛和夫」の解説

稲盛和夫 いなもり-かずお

1932- 昭和後期-平成時代の経営者。
昭和7年1月30日生まれ。34年仲間8人で京都セラミック(現京セラ)を設立。総合セラミックメーカーにそだて,41年社長,60年会長。59年ソニーなどと共同で第二電電(のちKDDI)を設立し,会長。59年稲盛財団を設立し京都賞をもうける。平成7年京都商工会議所会頭。9年得度。22年国立京都国際会館理事長。同年会社更生法のもと再建をめざす日本航空(JAL)の会長に就任。鹿児島県出身。鹿児島大卒。

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367日誕生日大事典 「稲盛和夫」の解説

稲盛 和夫 (いなもり かずお)

生年月日:1932年1月30日
昭和時代;平成時代の京セラ名誉会長;KDDI最高顧問;稲盛財団理事長

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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