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空気力学 くうきりきがくaerodynamics

翻訳|aerodynamics

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

空気力学
くうきりきがく
aerodynamics

空気の流れおよびその中の物体が受ける力を論じる流体力学の分野。航空力学ともいう。飛行機の翼理論がおもな内容であって,高速飛行に伴う空気の圧縮性を考慮した取扱いがなされる。流速が音速より小さい亜音速流では圧縮性の影響は大きくないが,遷音速流超音速流では圧縮性が大きく,特に音速付近では抵抗が急激に増大し,いわゆる音の壁を生じる。宇宙船の再突入の場合のような極超音速流では空気の高温特性を考慮しなければならない。またロケットや人工衛星が飛ぶ高層大気中の運動は,分子運動を考慮した希薄気体力学によって論じられる。 (→気体力学 )  

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デジタル大辞泉の解説

くうき‐りきがく【空気力学】

流体力学の一部門。空気の流れと、その中で運動する物体との間の力学的相互作用を研究する学問航空機との関係が深く、航空力学ともいう。

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大辞林 第三版の解説

くうきりきがく【空気力学】

空気の運動や空気中を運動する物体に作用する力を扱う流体力学の一部門。航空機やロケットの運動を対象とする分野は航空力学ともいう。エアロダイナミクス。エアロダイナミックス。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

空気力学
くうきりきがく
aerodynamics

流体力学の一分野で、物体が空気またはそのほかの気体の中を運動するとき、その物体の周囲の気体の流れや、それらの気体が物体に及ぼす力の状態を研究する学問。扱う気体はかならずしも空気とは限らないので、正しくは気体力学であるが、空気以外の気体を対象とする場合がごく少ないことや、理論の応用が容易なので、ほかの気体をあわせて空気力学と総称している。空気力学が対象としている空気は、まず粘性も圧縮性もない、いわゆる完全流体として扱われ、次に粘性のみを考慮し、さらに圧縮性を取り入れ、最後に両者をともに取り入れて研究されているが、風洞施設および計算技術、コンピュータの発達によって、この理論は近年著しい発展を遂げている。[落合一夫]

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世界大百科事典内の空気力学の言及

【水力学】より

…流体や気体のように自由に変形する物質を固体と対比して流体というが,流体が流れるときの圧力変化や周囲の物体に及ぼす力を調べる学問は,水力学,流体力学,空気力学,レオロジーなど,さまざまな名まえで呼ばれる。このうち,空気力学aerodynamicsは高速の気体の流れを,レオロジーはコロイドや高分子のように複雑な構造をもつ液体の流れを主として取り扱い,独立した分野を形づくっている。…

※「空気力学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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