圧縮空気のもっているエネルギーを利用して作動する機械の総称。空気ドリル、空気リベット打ち機、空気ハンマー、空気削岩機、電車のドアを開閉するドアエンジンなどその例は多い。いずれも圧縮機で空気を圧縮し、タンクにためたその空気をパイプで導き、これらの機械を作動させる。ほかに自然に吹いている風の流れを利用する風車、空気を圧縮する圧縮機、大気圧より低い圧力をつくる真空ポンプ、溶鉱炉へ空気を送る送風機、ふいご、ジェットエンジンやガスタービンに使われている空気圧縮用タービンなどが空気機械とよばれることもある。建築物の室内温度を調節する空気調和装置、書類運搬に使われるエアシューター、粉体輸送に使用される空気コンベヤーなども空気機械の一種である。
[中山秀太郎]
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…空気の流れである風から動力を取り出すものは風車,高圧の空気を膨張させて動力を取り出す容積形のものを空気モーターという。また,空気(広くは気体一般を含める)を対象とするものを空気機械,水(広くは液体一般を含める)を対象とするものを水力機械と呼ぶことも多い。なお,真空を作り出すために使われる真空ポンプは,その作用としては圧縮機と同等である。…
※「空気機械」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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