突合せる(読み)ツキアワセル

デジタル大辞泉 「突合せる」の意味・読み・例文・類語

つき‐あわ・せる〔‐あはせる〕【突(き)合(わ)せる】

[動サ下一][文]つきあは・す[サ下二]
二つのものを近づけて向かい合わせる。「ひざを―・せる」
両方を並べてくらべる。照合する。つきくらべる。「原簿と―・せる」
双方対席させて話をさせる。「両者を―・せて意見を聴取する」
[類語]引き合わせる比べるする並べる比較する対比する対照する照合する類比するはかりに掛ける見比べる引き比べる引き当てる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「突合せる」の意味・読み・例文・類語

つき‐あわ・せる‥あはせる【突合】

  1. 〘 他動詞 サ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]つきあは・す 〘 他動詞 サ行下二段活用 〙
  2. 互いに勢いよく刺したり、強く当てたりする。
    1. [初出の実例]「羊がから処へのる時に角をつき合わせてくるやわらいだなりぞ」(出典:古活字本毛詩抄(17C前)一一)
  3. 同時に鐘を撞(つ)く。
    1. [初出の実例]「七下の鐘を撞あわするぞ」(出典:百丈清規抄(1462)三)
  4. 近く向かい合わせる。
    1. [初出の実例]「花守や白きかしらを突あはせ〈去来〉」(出典:俳諧・炭俵(1694)上)
  5. 両方を照らし合わせてくらべる。ひきあわせる。照合する。
    1. [初出の実例]「桀はわるい者の惣名ぞ。夏桀が名につきあわせたでこそあれぞ」(出典:史記抄(1477)一二)
    2. 「代々の治の仕方を三代聖人の御代の仕方と対合せて見て」(出典:政談(1727頃)二)
  6. 両方を向かい合わせて話をさせる。対席させる。対決させる。

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