比べる(読み)クラベル

デジタル大辞泉 「比べる」の意味・読み・例文・類語

くら・べる【比べる/較べる/競べる】

[動バ下一][文]くら・ぶ[バ下二]
二つ以上のものをつき合わせて差異優劣などを調べる。比較する。「身長を―・べる」「今年は例年に―・べ雪が少ない」
優劣や勝敗を競う。競争する。「力の程を―・べる」「腕前を―・べる」
心を通わせ合う。
「年ごろよく―・べつる人々なむ、別れがたく思ひて」〈土佐
[類語](1する並べる突き合わせる引き合わせる比較する対比する対照する照合する類比するはかりに掛ける見比べる引き比べる引き当てる/(2きそ争う競争する競合する角逐かくちく勝負り合い競技プレー張り合う対抗するせめぎ合う渡り合う遣り合う先を争うしのぎを削る火花を散らす対決敵対向かう突っかかる挑む立ち向かうかかるぶつかる対する相手取る向こうに回す向こうを張る

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精選版 日本国語大辞典 「比べる」の意味・読み・例文・類語

くら・べる【比・較・競】

  1. 〘 他動詞 バ下一段活用 〙
    [ 文語形 ]くら・ぶ 〘 他動詞 バ下二段活用 〙
  2. 二つ以上のものの異同や優劣を見きわめる。照らし合わせる。比較する。
    1. [初出の実例]「狗(いぬ)を走し馬を試(クラフ)」(出典日本書紀(720)武烈八年三月(図書寮本訓))
    2. 「わが宿の歎きは春もしらなくに何にか花をくらべてもみむ〈惟喬親王女〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)春下・九三)
  3. 二つ以上のものの優劣や勝敗をきそう。はりあう。競争する。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
    1. [初出の実例]「余の力士と力を(クラヘ)て相撲す」(出典:東大寺本大般涅槃経平安後期点(1050頃)七)
  4. 心を通わせあう。
    1. [初出の実例]「としごろよくくらべつるひとびとなん、わかれがたくおもひて」(出典:土左日記(935頃)発端)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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