引合せる(読み)ヒキアワセル

デジタル大辞泉 「引合せる」の意味・読み・例文・類語

ひき‐あわ・せる〔‐あはせる〕【引(き)合(わ)せる】

[動サ下一][文]ひきあは・す[サ下二]
引き寄せて合わせる。「襟元を―・せる」
比べ合わせる。照らし合わせる。「原典と―・せる」
取りもって両者を対面させる。紹介する。「恋人を親に―・せる」
[類語](2突き合わせる比べるする並べる比較する対比する対照する照合する類比するはかりに掛ける見比べる引き比べる引き当てる/(3紹介仲介取り持つ橋渡し仲立ち媒介取り次ぐ介する世話取り持ち口利き口入れ口添え肝煎きもい斡旋あっせん周旋仲買媒酌お節介仲裁調停架け橋渡りを付ける中に立つ間に立つ取り成す

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「引合せる」の意味・読み・例文・類語

ひき‐あわ・せる‥あはせる【引合】

  1. 〘 他動詞 サ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ひきあは・す 〘 他動詞 サ行下二段活用 〙
  2. 引き寄せて合わせる。寄せ合わせる。
    1. [初出の実例]「但馬、丹後の勢と引合て六千余騎」(出典:太平記(14C後)一四)
  3. 引き寄せてくらべる。ひきくらべて校合する。くらべあわせる。
    1. [初出の実例]「皇代年代記あればひきあわせつつみてふかく心うべきなり」(出典:愚管抄(1220)三)
  4. 両者を取りもって対面させる。紹介する。
    1. [初出の実例]「然るべきやうに御申し候ひて、引き合はせ申されて給はり候へ」(出典:大観本謡曲・檀風(1465頃))

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