帯電電極に働く静電的な反発力や吸引力を利用して、電荷の有無やその種類を調べるためのもっとも簡単な計器。基本的な構造は、ガラス瓶に絶縁物の栓をして、これを支持物として上端に球または円板状の導体をもつ金属を通し、その下端に金あるいはアルミニウムの箔を二枚つるしたようになっている。検電器が帯電していないときには二枚の箔は接触しているが、帯電物体を導体に近づけると、静電誘導によって導体はこれと異種、箔は同種に帯電する。このため、二枚の箔は互いに反発して開くことになり、帯電の有無がわかる。
[山崎修快]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…静電力を利用し電荷を指示する装置が用いられる。コンデンサーの両極にチャージされた電荷の静電引力を回転変位に直す象限電位計,金またはアルミニウムの薄い2枚の金属箔をつり下げ,帯電による反発力を利用する箔検電器などがある。放射線検出に用いられる線量計も一種の検電器である。…
※「箔検電器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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