粟田焼(読み)アワタヤキ

デジタル大辞泉 「粟田焼」の意味・読み・例文・類語

あわた‐やき〔あはた‐〕【×粟田焼】

京都粟田口一帯で産する陶器表面に細かいひびがあり、彩画を施す。

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精選版 日本国語大辞典 「粟田焼」の意味・読み・例文・類語

あわた‐やきあはた‥【粟田焼】

  1. 〘 名詞 〙 京都、粟田口から産した陶器。寛永一六二四‐四四)頃すでにあったが隆盛になったのは文化一八〇四‐一八)頃から。粟田口焼。あわた。
    1. [初出の実例]「大きなる粟田焼(アハタヤキ)茶碗に水なみなみとくみて持来るを」(出典滑稽本・世中貧福論(1812‐22)中)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「粟田焼」の意味・わかりやすい解説

粟田焼
あわたやき

京都市東山区粟田付近の陶器の総称瀬戸の陶工三文字屋九右衛門が元和(げんな)年間(1615~1624)に始めた粟田口焼がもっとも古いという。享保(きょうほう)年間(1716~1736)まで粟田口焼の名でよばれていたが、与兵衛、宗兵衛(そうべえ)らの帯(たい)山窯、錦光(きんこう)山窯などが盛んとなり粟田焼が通称となる。またほかには岩倉山、丹(たん)山、宝(ほう)山の諸窯が有名で、近代では、並立する清水(きよみず)焼が磁器を主とするのに対し、粟田焼は陶器を主とする。

[矢部良明]

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旺文社日本史事典 三訂版 「粟田焼」の解説

粟田焼
あわたやき

江戸初期から京都粟田口でつくられた陶器
17世紀初めからつくり始められ,清水 (きよみず) 焼とともに京焼中心となる。野々村仁清 (にんせい) もこの簡単な上絵から色絵を完成したという。

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デジタル大辞泉プラス 「粟田焼」の解説

粟田焼

京都府京都市、平安殿製造・販売する銘菓醤油風味を加えた餅生地で大納言粒餡を包んだもの。

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