紙子四十八枚(読み)カミコシジュウハチマイ

デジタル大辞泉 「紙子四十八枚」の意味・読み・例文・類語

紙子かみこ四十八枚しじゅうはちまい

紙子が48枚の紙で仕立てられることから》貧しさをいう言葉
身上は―ばらばらとなって」〈浮・織留・四〉
[類語]食うや食わず手鍋を提げる借金を質に置く火が降る提灯程の火が降る火を吹く力も無い貧に迫る貧乏の花盛り赤貧洗うが如し破窓はそうを射る釜中ふちゅううおしょう

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精選版 日本国語大辞典 「紙子四十八枚」の意味・読み・例文・類語

かみこ【紙子】 四十八枚(しじゅうはちまい)

  1. 紙子が、四八枚の紙で仕立てられていることをいう。胴の前後に二〇枚、左右のそでに四枚これらに裏をつけるので、全部で四八枚から成る。多く、零落、窮乏した状態のたとえにいう。
    1. [初出の実例]「身は紙子四十八枚あはれ也〈西鶴〉 みだのねがひにもれぬ牢人〈友雪〉」(出典:俳諧・両吟一日千句(1679)第八)

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