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絶縁塗料 ぜつえんとりょう

百科事典マイペディアの解説

絶縁塗料【ぜつえんとりょう】

電気絶縁性のある塗料。表面塗布用(導線用ワニスなど),含浸用(コイル含浸ワニスなど),ワニスクロス用,ワニスチューブ用などがある。特に絶縁性のよい原料を用いるほかは一般塗料と本質的には同じ。
→関連項目塗料

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世界大百科事典 第2版の解説

ぜつえんとりょう【絶縁塗料 insulating vanish】

電気絶縁性のある塗料。JISでは電気絶縁塗料という。エナメル導線用ワニスのような表面塗布用のもの,マグネットコイル含浸用のように機器の絶縁層のすき間を満たす内部含浸用のもの,ワニスクロス(導線被覆用エンパイアクロスともいう)やワニスチューブ(裸導線の絶縁用)用のものがある。電気絶縁性がよく,長期にわたり劣化しないこと,乾燥性(含浸用は内部乾燥性)がよいこと,乾燥皮膜の機械的強度が大で,たわみ性がよいこと,耐熱性,耐湿性,耐薬品性,金属への密着性がよく,熱伝導率が大きく機器内の蓄熱が少ないことが要求される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

絶縁塗料
ぜつえんとりょう
coating for insulation

電気絶縁性の高い塗膜を形成する塗料。絶縁塗料の代表的な形態としてはワニス、粉体塗料、電着塗料等があるが、被塗物の材質や形状、必要とされる膜厚に応じて使い分けられる。ワニスは樹脂を溶剤に溶かしたものが一般的であるが、不飽和ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂等では溶剤を用いないタイプもある。耐熱性が必要な用途にはポリアミドイミド樹脂やシリコーン樹脂が使用される。コイル、布管の含浸、エナメル線加工等に用いられる。粉体塗料は溶剤を用いない塗料で、ベース樹脂としてはおもにエポキシ樹脂を使用し、熱溶融や静電気により塗装される。比較的厚膜を要求される電子部品の外装やモータースロット(コイルを巻く溝)の絶縁塗装に用いられる。電子部品用では難燃性付与が一般的である。電着塗料は水あるいは溶剤を溶媒とした塗料で、荷電した塗料粒子を金属系被塗物に電気的に付着させる。ベース樹脂としてはおもにエポキシ樹脂が使用され、耐熱性が必要な用途にはポリイミド樹脂やポリアミドイミド樹脂が使用される。マイクロモーター等の小型部品で薄膜均一塗装が必要な用途に用いられる。[炭山宜也]

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