(読み)リン

デジタル大辞泉 「綸」の意味・読み・例文・類語

りん【綸】[漢字項目]

人名用漢字] [音]リン(呉)(漢)
絹糸をより合わせたひも。「綸綬りんじゅ
釣り糸。「垂綸
おさめ整える。「経綸
天子言葉。「綸言綸旨りんじ
[名のり]お
難読綸子りんず

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精選版 日本国語大辞典 「綸」の意味・読み・例文・類語

りん【綸】

  1. 〘 名詞 〙
  2. いと。また、ひも。〔礼記緇衣
  3. つりいと。
    1. [初出の実例]「磯石を撰み坐して綸(リン)を垂る」(出典花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉三三)
    2. [その他の文献]〔詩経‐小雅・采緑〕

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普及版 字通 「綸」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 14画

[字音] リン・カン(クヮン)
[字訓] つりいと・くみひも・なわ・つつむ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は侖(りん)。侖は次第をもって整えるもの、二者相対するものをいう。綸はより合わせた糸。〔説文〕十三上に「絲を(あは)せたる綬なり」とし、「古切(クワン)」の附音がある。魚釣りの糸、また琴瑟(きんしつ)の絃をいう。〔礼記、緇衣〕に「王言は絲の如きも、其の出づるや綸の如し」とあり、より糸の解くべからざることにたとえる。

[訓義]
1. つりいと、こといと。
2. くみひも、おびひも。
3. なわ。
4. つつむ、おさめる、まとめる、すべる。
5. 倫と通じ、みち。

[古辞書の訓]
名義抄〕綸 ヲサム・ミダル・イトヲ 〔字鏡集〕綸 イト・イトヲ・ミダル・ヲサム・ヲ・クミ・シク・アマネシ・ワタリ・ツリノヲ・ヒロシ・イトハナ

[語系]
綸・侖・淪・輪liunは同声。相対するもの、次序を以て相連なる関係のものをいう。(文)・(紋)miunは相交錯する関係のものをいう語である。

[熟語]
綸音綸閣綸竿・綸綸巾・綸綸経・綸言綸誥・綸冊綸旨綸至綸綬・綸書綸縄・綸子・綸布・綸命・綸理
[下接語]
紆綸・恩綸・経綸・綸・皇綸・綵綸・糸綸・修綸・垂綸・青綸・繊綸・釣綸・徴綸・沈綸・弥綸・緡綸・綸・粉綸・秉綸

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