デジタル大辞泉
「緇衣」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
Sponserd by 
し‐え【緇衣】
- 〘 名詞 〙 ( 「緇」は出家の意。「え」は「衣」の呉音 ) 仏語。鼠色がかった黒色の法衣。また、それを着る僧侶。黒衣。しい。
- [初出の実例]「真諦憐二俗物一、緇衣交二素履一」(出典:経国集(827)一〇・帰休独臥寄高雄寺空海上人〈小野岑守〉)
- [その他の文献]〔詩経‐鄭風・緇衣〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 
緇衣
しえ
黒色(こくじき)の法衣(ほうえ)。一般に墨染(すみぞめ)の色をいう。律蔵によれば、鼠毛(ねずみけ)色の濃いものといわれ、純黒色ではない。袈裟(けさ)は青、黒、木蘭(もくらん)の壊色(えじき)を如法(にょほう)色とするため、袈裟を緇衣ともいい、転じて、僧侶(そうりょ)を意味する。韓国、ベトナムの僧は緇衣を用いている。日本では禅宗で多く用いられたが、現在では雑行のときに着る作務衣(さむえ)に使用されている。
[川口高風]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
Sponserd by 
普及版 字通
「緇衣」の読み・字形・画数・意味
【緇衣】しい
黒い衣。のち、僧衣。〔詩、
風、緇衣〕緇衣の宜しき 敝(やぶ)れなば予(われ)
改め爲(つく)らん字通「緇」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
Sponserd by 
緇衣
しえ
仏教用語。僧が着る黒色の法衣。転じて僧を意味する。日本では,禅宗で多く用いていたが,あとでは隠遁僧や平僧がおもに用いるようになった。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
Sponserd by 