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羅欽順 らきんじゅんLuo Qin-shun

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

羅欽順
らきんじゅん
Luo Qin-shun

[生]成化2(1466)
[没]嘉靖26(1547)
中国,明の政治家,学者。江西省泰和県の人。字は允升。号は整庵。弘治の進士で,編修,南京国子監司業となったが,劉瑾に逆らい平民に落され,のち復職したが,自分の意見が用いられないことなどから辞職し,以後学問に専念した。

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デジタル大辞泉の解説

ら‐きんじゅん【羅欽順】

[1465~1547]中国、明代の思想家字(あざな)は允升(いんしょう)。号、整菴(せいあん)。気の運動の条理性が理であると主張し、従来の朱子学を批判した。著「困知記」「整菴先生存稿」など。

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世界大百科事典 第2版の解説

らきんじゅん【羅欽順 Luó Qīn shùn】

1465‐1547
中国,明代中期の思想家。字は允升(いんしよう),号は整菴。江西省泰和の人。青年時代に禅学を学んだが,40歳のときに朱子学に帰着した。朱子学の理気論に部分的修正を加えたこと,王守仁(陽明)の《朱子晩年定論》をまっ先に批判したことで著名である。主著の《困知記》は,明末・清初に朱子学がもり返したときに高く評価され,日本では貝原益軒などに大きな影響を与えた。近年はの哲学者として注目された。【吉田 公平】

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大辞林 第三版の解説

らきんじゅん【羅欽順】

1465~1547) 中国、明中期の学者。江西省の人。字あざなは允升、号は整菴。正統朱子学を標榜し、王陽明と論争。著「困知記」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

羅欽順
らきんじゅん
(1465―1547)

中国、明(みん)代中期の思想家。字(あざな)は允升(いんしょう)、号は整菴(せいあん)。江西省泰和県の人。青年時代に禅学に彷徨(ほうこう)したが、40歳ごろに朱子学に帰着した。思想家としては次の二面がある。一つは、朱子学の理気論に修正を加えて、相対的に気を重視したこと。もう一つは、王陽明(守仁(しゅじん))を真っ先に批判したことである。王陽明は『朱子晩年定論』を編纂(へんさん)して、朱子(朱熹(しゅき))は晩年に全面的に自己批判したのだと主張して朱子学に挑戦状を突きつけた。しかし王陽明の『朱子晩年定論』編纂に失錯があり、そこを羅欽順が的確に鋭く批判した。王陽明はこの批判を甘受した。ただ、羅欽順は王陽明の良知心学の構造を理解できなかった。彼の主著『困知記』は、陽明学興隆期における朱子学者の反応と苦慮をよく示す貴重な記録であり、日本でも和刻されてよく読まれたが、理気論の部分修正以外、哲学的にさしたる新運はない。この理気修正論が中国、日本で気の哲学として注目されたが、過大評価である。むしろ、歴史的には、王陽明批判の嚆矢(こうし)としてつねに高く評価され、朱陸論がかしましいなかでつねに話題とされたが、理気修正論は短所として非難、隠蔽(いんぺい)されて、純朱子学者として一面的に位置づけられる傾向が濃厚であった。田公平]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の羅欽順の言及

【理気説】より

…明の王守仁(陽明)は,理気の関係についてはさほどの関心をもたなかったが,〈理は気の条理,気は理の運用〉(《伝習録》中巻)という理気一体観を表明している。また,同時代の羅欽順(らきんじゆん)(整庵)や王廷相らは,理よりも気を世界の根源として理の実体化を批判し,清の戴震(たいしん)も理の実体化には反対し,理を事物に内在する条理だとした。日本の伊藤仁斎も,戴震より早く〈理は気中の条理のみ〉(《語孟字義》天道)と言い切っている。…

※「羅欽順」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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