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qi

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説



qi

物の存在,活動などを説明する中国哲学上の概念。気はもと「气」と書き水蒸気にかたどった文字。人間になぜ生死があるのか,生物になぜ四季に応じる盛衰の変化があるのかを追究して,これを水蒸気や人間の息 (いき) に類比される極微な物質の気の集散によって説明しようとしたらしい。したがって,気は人間の心からは独立で,宇宙に遍在し,それ自体活動力をもった共通普遍の質料であって,それが個々の物を凝集すれば物は生存し,散逸すれば物は死滅するとされた。しかし,中国哲学では気の量的変化は考えられていない。古代には,気にはいわば生きる気と死んでいく気のように2種または相異なった運動があると考えられ,清濁説,陰陽説を生み,また物に即する異質性または異なった段階的運動が考えられて五行説が成立した。それとともにその根源の一元気も考えられるようになったが,陰陽,五行などの気の展開の追究は,その超越的自然理法を顕著にすることになって,宋代には形而上の「」を気に優先する考えが成立した。しかし,明以後は客観的,経験的に気を中心にして物の展開を考えるようになった。現代中国の哲学研究では,中国的唯物主義の系譜をこの気によって見出そうとしている。

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デジタル大辞泉の解説

き【気】

生命・意識・心などの状態や働き。
㋐息。呼吸。「が詰まりそうな部屋」
㋑意識。「を失う」
㋒物事に反応する心の働き。「を静める」
㋓精神の傾向。気質。「が強い」
㋔精神の盛り上がり。気勢。「復興のがみなぎる」
㋕気分。気持ち。「が楽だ」「が乗らない」
㋖あれこれ考える心の動き。心遣い。心配。「どうにもになる」
㋗物事にひきつけられたり、人を恋い慕ったりする気持ち。興味。関心。「彼女にがある」
㋘何かをしようとする、また何かしたいと思う心の動き。つもり。「どうするだ」「やるがある」
天地に生じる自然現象。空気・大気や、水蒸気などの気体。「山の
あたりに漂う雰囲気。心に感じる周囲のようす。「陰鬱(いんうつ)なが漂う」
ある物がもっている特有の香りや風味。「の抜けたビール」
昔、中国で1年を24分した一つの、15日間。さらに3分した一つを候といい、気は3候からなる。節気

き【気〔氣〕】[漢字項目]

[音](漢) (呉)
学習漢字]1年
〈キ〉
息。「気管気息一気呼気口気
ガス体。「気圧気化気体外気換気空気香気湿気臭気瘴気(しょうき)蒸気冷気
天地間に生じる自然現象。「気温気候気象磁気暑気天気電気陽気
宇宙と人間の根底にあるとされるエネルギー。生命の活力。「運気元気正気(せいき)生気精気病気
精神・感情の働き。「気質気性気分意気陰気鋭気狂気血気根気才気士気正気(しょうき)短気稚気怒気平気本気勇気
何か特有のようす。「気運気味鬼気景気語気妖気(ようき)霊気雰囲気
一年を二四分した期間。「気節節気二十四気
〈ケ〉
ガス体。「湯気(ゆげ)
心の働き。気持ち。「気色(けしき)嫌気俗気毒気山気若気(わかげ)
ようす。「気配油気色気金気(かなけ)産気土気(つちけ)人気(ひとけ)水気(みずけ)
病気。「脚気(かっけ)腰気
[名のり]おき
[難読]呆気(あっけ)噯気(おくび)気質(かたぎ)気障(きざ)健気(けなげ)若気(にやけ)惚気(のろけ)呑気(のんき)暢気(のんき)

ぎ【気】

[語素]名詞の下に付いて、それにふさわしい性質・気質・気性などの意を表す。「男」「商売

け【気】

[名]
そのものがもつ要素や傾向。また、それが感じられる状態・気配。「火の」「血の」「泣き上戸のがある」
そのものから発して、その存在を感じとらせるもの。気体状のもの。におい。味など。
「東おもての朝日の―いと苦しければ」〈かげろふ・下〉
それを感じられる心の状態。気分。心地。
「恐しき―も覚えず」〈・夕顔〉
気候。天気。
「―を寒み葦(あし)の汀(みぎは)もさえぬれば流ると見えぬ池の水鳥」〈和泉式部続集
病気。
「脚の―起こりて」〈落窪・三〉
(多く「気が付く」の形で)産気。
「今朝から―がつきて、今日生まるるとて」〈浮・胸算用・二〉
[接頭]
動詞・形容詞に付いて、なんとなく、漠然としたなどの意を表す。「おされる」「だるい」
主として形容詞、時に動詞・形容動詞に付いて、ようすが…であるという意を表す。「おそろし」「うとし」「あなどる」「ざやか」
[接尾]名詞・動詞の連用形、形容詞・形容動詞の語幹などに付いて、そのようなようす・気配・感じなどの意を表す。名詞に付く場合、「っけ」の形になることも多い。「人」「飾りっ」「商売っ」「食い」「寒」「いや

け【気/希/稀】[漢字項目]

〈気〉⇒
〈希〉⇒
〈稀〉⇒

げ【気】

[接尾]動詞の連用形、形容詞の語幹などに付いて、名詞、または形容動詞の語幹をつくる。…そうだ、…らしいようす、などの意を表す。「わけあり」「うれし」「おとなもない」

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百科事典マイペディアの解説

気【き】

中国および日本でさまざまな意味内容で使われるが,大別すると,変化・流動する自然現象(天気,空気,香気など),生命精神・心の動き(元気,精気,気だて,気力,気持ち,根気など),その他(気配など)となる。
→関連項目経絡ホリスティック医療

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世界大百科事典 第2版の解説

き【気 qì】

中国思想史上の用語。宇宙に充満する微物質。アトムとは異なり,ガス状に連続していて分割できない。万物を形づくり,それに生命,活力を与えるもの。物質=エネルギーと定義される。すでに《管子》内業篇に気が天地の間を流動し,五穀や星となるさまが描かれている。気がたえざる運動のうちにあり,凝集すると物が形成され,その凝集が拡散するとその物体が消滅することも,《荘子》知北遊篇に見えている。少し具体的に述べてゆくと,天は軽い気,地は重い気がそれぞれ分かれてできたものである(《淮南子(えなんじ)》天文訓)。

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大辞林 第三版の解説

き【気】

生まれつきもっている心の傾向。性質。性格。 「 -が小さい」 「 -のいい人」
物事に積極的に立ち向かう心の動き。意欲。 「 -がはやる」
物事に引きつけられる心の動き。関心。 「彼女に-がある」 「 -をそそる」
物事に対してもつ、または物事に影響を受けて変わる感情。情緒。 「 -が沈む」 「 -が変わる」 「 -を楽にする」 「 -が滅入めいる」
外界を認識し、外界と自分との関係を理解する心のはたらき。意識。 「 -を失う」 「 -を確かに持つ」 「 -が狂う」 「 -が付く」
物事をうまく運ぶために、状況を的確にとらえる注意力。配慮。 「 -が回る」 「 -を付ける」 「 -を遣う」 「 -にとめる」 「 -が散る」
物事をなしとげるために心を支え動かす力。気力。 「 -を挫くじく」 「 -がゆるむ」 「 -は天を衝く」
ある物が含みもっていて、その物を生かしている目に見えないもの。特に、味わいや香りをいう。 「 -の抜けたビール」 「樽たるに酒の-が残る」
目には見えないが、空間に立ちこめているもの。精気。 「山の-を胸いっぱいに吸う」
その場に広がっている感じ。雰囲気。 「会場は厳粛の-に満ちている」
(連体修飾語を受けて)
これから何かをしようという気持ち。つもり。 「彼を助ける-はない」 「これからどうする-か」 「あそこから飛びおりる-だ」
実際はそうでないのに、そうしたような気持ち。つもり。 「死んだ-になって努力する」 「天下を取った-でいる」
その時々の心の状態。気持ち。 「ちょっといやな-がした」 「さびしい-がする」
漢方で、血けつとともに体内の経絡を循行する生命力の根源とされるもの。無形であるが、有形の血と一体となって生理機能全般をつかさどるとされる。 →
宋学で、「理」が万有を支配する原理であるのに対して、万物を形成する元素を「気」という。 〔「こころ」という語が精神活動を行う本体的なものを指すのに対して、「気」はその「こころ」の状態・反応など現象的な面をいう傾向が強い。「気は心」という言葉も、表面的な「気」のはたらきは本体としての「心」の表れであるという考え方に基づく〕
[句項目]
気が合う気がある気がいい気が多い気が大きい気が置けない気が重い気が勝つ気が利く気が気でない気が腐る気が差す気が知れない気が進まない気が済む気がする気が急く気がそがれる気が立つ気が小さい気が散る気が尽きる気が付く気が詰まる気が遠くなる気が咎める気が無い気が長い気が抜ける気が乗る気が早い気が張る気が晴れる気が引ける気が触れる気が減る気が紛れる気が回る気が短い気が向く気が揉める気が若い気に入る気に掛かる気に掛ける気に食わない気に障る気にする気に留める気になる気に病む気の所為気の無い気の病気は心気は世を蓋う気もそぞろ気を入れる気を失う気を落とす気を兼ねる気を利かせる気を砕く気を配る気を遣う気を尽くす気を付け気を付ける気を取られる気を取り直す気を抜く気を吞まれる気を吐く気を張る気を引く気を紛らす気を回す気を持たせる気を揉む気を許す気を良くする気を悪くする

ぎ【気】

( 接尾 )
〔「き(気)」の連濁〕
名詞に付いて、その物事にふさわしい性質・気質・気性などのある意を表す。 「男-」 「商売-」

け【気】

[1][0] ( 名 )
何かが存在する気配。何かが現れる兆候。 「酒乱の-がある」 「噴火の前日まではその-もなかった」
ある本体から発散されて、その本体の存在を感じさせるもの。気体状のものや、熱気・光・においなどをいう。 「東面の朝日の-いと苦しければ/蜻蛉 」 「大きなる釜かなえ有り、湯の-有り/今昔 14
どことなく感じられる趣。雰囲気。風情。 「物々しき-さへ添ひ給ひて/源氏 」 「恐ろしき-も覚えず、いとらうたげなるさまして/源氏 夕顔
身体の異常。病気。 「足の-起こりて、装束する事の苦しければなむ/落窪 3
血の気。血行。 「 -や上がりぬらむ、心地いと悪しうおぼえて/蜻蛉
出産のきざし。産気。 「日もあるに、今朝から-がつきて/浮世草子・胸算用 2
大気。空気。 「雨のどかに降りて-しめりたりけるに/栄花 本の雫
( 接頭 )
形容詞・形容動詞また動詞に付いて、「何となく」「どことなく」の意を添えたり「…のようすである」の意を表したりする。 「 -だるい」 「 -だかい」 「 -ざやか」 「 -おされる」
( 接尾 )
名詞、動詞の連用形、形容詞・形容動詞の語幹に付いて、そのような様子・気配・感じがある意を表す。 「塩-」 「色-」 「商売っ-」 「吐き-」 「まじり-」 「寒-」 「いや-」 → げ(気)
[句項目]

げ【気】

( 接尾 )
〔「け(気)」の濁音化〕
体言・形容詞(また、形容詞型活用の助動詞)の語幹・動詞(また、動詞型活用の助動詞)の連用形などに付いて、形容動詞の語幹または名詞をつくる。様子・気配・感じなどの意を表す。「悲し―」「満足―」「おとな―」「あり―」など。名詞をつくる場合、下に打ち消しの語を伴うことが多い。 「かわい-がない」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


中国哲学の用語。気という語は殷(いん)周の甲骨文、金文の資料や『詩経』『書経』にはみられないが、『論語』をはじめ戦国時代以後の各学派の文献に多く現れる。元来中国人は、人の気息、風(大気)や霧、雲の類、湯気などを気として認識した。そして(1)気は空気状のもので、天地の間に遍満して流動変化するとともに、人の身体の中にも満ちていると考えた。(2)気は天地万物を形成し、かつ気が生命力、活動力の根源であって、人の身体的、精神的諸機能もすべて気から生ずると考えた。(3)陰(いん)なる気と陽(よう)なる気、あるいは五行(ごぎょう)(木火土金水)の気という2種類または5種類の気を考え、この多様な気の配合、循環などによって事物の異同や生成、変化を説明した。(4)これらの多様な気の本(もと)となる根源の一気を考えてそれを元気(げんき)と称し、元気による万物の生成を説いた。気の思想は、だいたい上記(1)から(4)の順序を追って重層的に展開し、前漢のなかばごろまでに気の概念はほぼ定着して清(しん)末まで基本的な変化はなかった。かくて漢代以後、種々の系列の思想において気による生成論が説かれ、宋(そう)代以降の新儒学(性理学)においては、気は物質の根源を表す語としてその理気哲学の体系中に組み込まれ、きわめて重要な役割を果たした。なお気は狭義の哲学用語としてだけではなく、天文、気象、医学、芸術、兵法、政治等々多くの分野の理論のなかで、古来重要な用語として用いられた。[山井 湧]
『黒田源次著『気の研究』(1977・東京美術) ▽小野沢精一他編『気の思想』(1978・東京大学出版会)』

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世界大百科事典内のの言及

【悪】より

…したがって荀子の性悪説は,孟子の説の一面を補うものである。孟子の良心論に影響を受けた宋学の理気説では,人間の本性に〈本然の性〉(理)と〈気質の性〉(気)を区別するが,前者は良心,後者は放心に当たると言っていいであろう。儒教の人間観では,放心や〈気質の性〉を克服し努力してゆくことによって,良心や〈本然の性〉の働きが強くなり,人は君子や聖人と呼ばれるような完全な状態に近づいてゆくと考える。…

【息】より

…呼吸によって生ずる空気の運動のことであり,気息,気ともいわれるが,同時に宇宙に遍満する大気(または風)と連関するとともに人間の存在を支える生命力とも考えられた。したがってその意義も,生理的実体をさす段階から形而上的な霊気をさす段階にいたるまで多様な展開をみせた。…

【気韻】より

…中国画の用語。5世紀,南斉末の画家,謝赫(しやかく)の画論《古画品録》の序にある〈六法〉の第一則に気韻生動とある。気はもと宇宙と人体とに遍満するものであり,陰陽の気として,あるいは元気として世界構成の原質であった。…

【経絡】より

…絡脈は経脈から分かれて全身に網状に分布している脈である。 経脈は表に示したように末端で順次接続して全体で環状になり,そのなかを気と血(現代医学でいう血とは完全には一致しない)がたえず循環し,一昼夜で人体を50周するという。人体の生理活動は経脈中の気血の運行によって支えられているから,経脈の機能が乱れるとそれぞれに関連のある臓腑に障害が起こり,それが体表面に反映されて,体の各部位に特定の病変が起こると考える。…

【朱子学】より

…そこが辺境であっただけに,いっそう〈中央〉,すなわち真に伝統的なもの,中国的なものへの,自己同一化の欲求が激しかったのである。
[〈理〉と〈気〉による世界の把握]
 朱熹の教義はどのようなものであったのか。朱熹は中国の思想家の多くがそうであったように,自己の思想をまとまった哲学論文として提出したことはなく,主として経書の注釈,ときには書簡や座談の発言を通して表明したが,われわれはそれらの言葉の奥に壮大な体系の存在を感得しうる。…

【性即理】より

…北宋の程頤(ていい)(伊川)によって提唱され,南宋の朱熹(しゆき)(子)によって発展させられたテーゼ。程伊川と同時代の張載(横渠(おうきよ))は〈心は性と情とを統括する〉と述べたが,伊川―朱子によれば,性(本性)は理であるのに対して情(感情,情欲としてあらわれる心の動き)は気であるとされる。は本来善悪とは関係のない存在論的なカテゴリーであるが,朱子学では心を形づくる気は不善への可能性をはらむとみなすので,情=気の発動いかんによっては本来的に天から賦与されている善性=理がゆがめられるおそれがある。…

【中国医学】より

…この点についてはこれまで確証は得られなかったが,1972年に甘粛省武威県の後漢初期の墓(武威漢墓)から処方集が,73年湖南省長沙市の馬王堆漢墓3号墓(前168築造)から10種以上の医書が出土して,漢代の医学の発達の状態がかなり明らかになった。 すなわち《素問》や《霊枢》の経脈説は馬王堆の《陰陽十一脈灸経》をさらに発展させたもので,気,血などの考えも導入して,陰陽説や五行説の立場からさまざまの理論付けを試みている。馬王堆の《五十二病方》は処方集であるが,武威の医簡に比べるとはるかに未発達の段階にあり,この2書が書かれた200年ほどのあいだに非常に大きな発達のあったことがわかる。…

【中国哲学】より

…漢代儒学の特色の一つは,陰陽五行説を取り入れたことにある。陰陽説とは万物が陽気と陰気の2要素から成ると説くもので,その典型的な例は《易経》に見られる。五行説は万物が木火土金水の5要素から成るとするもので,両者は本来別個の起源をもつと考えられるが,やがて合体して陰陽五行説となった。…

【中国美術】より

…漢になって隷書の早書として草書が生まれ,草書をもとにして表現にくふうが凝らされ,一転一折の筆の運びに情感がこめられ,の芸術化が始まった。画も書の発達とともに素朴なものから繊細・優美なものへと発展し,物の形似すなわち写実的表現の中に画家と描かれた人物や動物の生命感が共鳴しあうことを求め,これを気韻生動といった。 詩,書,画において個人の心情の表現が重視されるのは物一元的な古代とはまったく異なる点であり,物にも人間の生命と通じあう生命が宿ると考えるのである。…

【天気】より

…人間の生活に影響を与える大気の状態のこと。広い意味では,ある時刻または長くない時間帯における気温,湿度,風,雲,降水,視程などの気象要素を総合した大気の状態のことで,数日以上にわたる長い時間帯の場合には天候といって区別することもある。…

【病気】より

…身体の痛み,不快感,機能の低下や不調和などで日常生活が妨げられる,個人の肉体的異変や行動の異変をいい,そのような状態の不在を健康という。
【病気と健康】
 個人の肉体の機能や行動は自然的および社会的環境と密接に結びついているため,肉体や行動の異変についての解釈や,それへの対応は文化によって異なる。しかし,一般論としていえば,その解釈には自然的解釈と超自然的解釈の二つの様式があり,一方,異変への対応には,庇護と忌避の二つの理念と形態とがあって,それぞれ複雑な組合せをもっている。…

【三浦梅園】より

…ただ,若き日の友人でのちに大坂に出た天文学者麻田剛立(ごうりゆう),大坂懐徳堂の中井履軒とは生涯文通をもった。 幼時より天地万物あらゆることに疑いを抱きノイローゼを発するほど苦しんだが,20歳過ぎて西洋天文学書によって天地の形体を知るを得,29歳または30歳で〈天地は気なり〉と気づき,つづいてその天地万物に〈条理〉のあることを覚った。かくて条理探究の書《玄語》の稿を起こし,53歳でついに完成した。…

※「気」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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