美深町(読み)びふかちよう

日本歴史地名大系 「美深町」の解説

美深町
びふかちよう

面積:六七二・一四平方キロ

大正一二年(一九二三)四月中川なかがわ郡美深村が美深町と改称して成立。上川支庁の北部、中川郡の南東部に位置する。北西は中川郡中川町、北は同郡音威子府おといねつぷ村、北東は宗谷支庁枝幸えさし郡の歌登うたのぼり町・枝幸町、東は網走支庁紋別郡雄武おうむ町、南は名寄市、南西は空知支庁雨竜うりゆう郡の幌加内ほろかない町と接する。名寄盆地の北部にあたり、東部は北見山地はこ(一一二九・三メートル)シアッシリ山(九〇二・九メートル)、ピヤシリ山(九八六・六メートル)など、西部には天塩山地小車おぐるま(七二四・二メートル)など標高六〇〇―七〇〇メートルの山嶺が連なる。中央部を天塩川が北流、南部よりペンケニウップ川・パンケ川・ウルベシ川・オテレコッペ川・オグルマナイ川などを合流する。町域の山林の約九割は道有林。天塩川右岸沿いにJR宗谷本線が通り、国道四〇号もほぼこれに並行する。美深市街地から西に国道二七五号などが通じる。町域は近世にはテシホ場所に属し、テーヘケナイ、ヲンネナイ、カマソ、ヲクルマトマナイ、バンケニウブ、ヘケルルなどがある(「丁巳日誌」天之穂日誌、北海道実測切図など)。また「テツシ」について「大岩両方より出来り、テツシの形ちに成たり。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「美深町」の意味・わかりやすい解説

美深〔町〕
びふか

北海道北部にある町。 1923年町制。地名アイヌ語のピウカ (石の多い河床の意) に由来。 1899年入植。北見山地と天塩山地にまたがり,町域中央を天塩川が北流。河谷を中心にジャガイモなどの畑作と畜産が行われ,日本の米作における北限地域をなす。農・林産加工業も発達。 JR宗谷本線,国道 40号線,275号線が通る。面積 672.09km2人口 4145(2020)。

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