羽化登仙(読み)ウカトウセン

大辞林 第三版の解説

うかとうせん【羽化登仙】

〔蘇軾そしよくの「前赤壁賦」などにみえる語〕
中国古来の神仙思想などで、人間に羽が生えて仙人になり天に昇ること。また、酒に酔ってよい気分になることのたとえ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

羽化登仙
うかとうせん

人間の身体に羽が生えて、天上の仙人世界へ登っていくこと。羽をもって空中を飛行することは、古来、中国人の一つの理想であり、仙人となって、世俗のいっさいの煩わしさを逃れるのも、これまたその理想の一つであった。宋(そう)の詩人蘇軾(そしょく)の『前赤壁の賦(せきへきのふ)』に「瓢瓢乎(ひょうひょうこ)として世を遺(わす)れて独立し、羽化して登仙するが如(ごと)し」とあり、この世の憂さを忘れてなんとも楽しい気持ちになっている状態や、転じて、酒に酔って陶然としているさまを例えることばとなっている。[田所義行]

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世界大百科事典内の羽化登仙の言及

【鳥】より

…しかし,大きな翼をはばたかせる形式の飛行術は現実には成功せず,結局飛行の夢が果たされるのはグライダーやプロペラ推進などの考案によってであった。なお,中国の神仙道には〈羽化登仙(うかとうせん)〉の思想があり,仙人は鳥のように飛べると信じられた。J.バルトルシャイティスの《幻想の中世》(1955)によれば,キリスト教における飛びまわる悪魔像は,これら中国の仙人や翼を持つ魔物に影響されて13世紀ころに成立したという。…

※「羽化登仙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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