憂さ(読み)ウサ

デジタル大辞泉 「憂さ」の意味・読み・例文・類語

う‐さ【憂さ】

気持ちが晴れないこと。思うに任せない、つらい気持ち。「憂さを晴らす」
[類語]憂き目憂鬱憂愁沈鬱メランコリー気鬱気塞ぎ鬱鬱陰鬱暗鬱鬱屈鬱結鬱気鬱悶鬱積抑鬱鬱陶しい物憂いびんびんせつせつ痛切切実深刻ひしひしつくづくしみじみじいん心から哀切哀れ悲しい物悲しいうら悲しいせつないつらい痛ましい悲愴悲痛悲傷沈痛苦しい憂い耐えがたいしんどい苦痛やりきれないたまらない遣る瀬ない断腸の思い胸を痛める胸が痛む胸が塞がるけだるいアンニュイ胸が裂ける胸が張り裂ける胸がつかえる胸が潰れる胸がつまる気を重苦しい滅入る気遣わしい塞ぐ塞ぎ込む消沈しょげるしょげ返る沈む悶悶もんもんもやもやぼけっと朦朧もうろうぼやける雲をつかむ不確か曖昧曖昧模糊ファジー茫乎ぼうこぼうっとなんとなくなんだかそこはかとないほんのりなんとはなしどことなくそれとなしに心なしなにかしら思いなしかほのか模糊茫茫ぼうぼう漠漠不明瞭茫漠ぼうばくもやくやもやつくぼんやり彷彿ほうふつ不鮮明鬱然くよくよくしゃくしゃくさくさやるせないくすぶるわだかまる意気消沈暗澹あんたん胸騒ぎ怪訝けげんいぶかしいいぶかる辛気歯がゆいいらいら

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精選版 日本国語大辞典 「憂さ」の意味・読み・例文・類語

う‐さ【憂さ】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形容詞「うい」の語幹に、接尾語「さ」の付いたもの ) 物事が思いのままにならないでつらいこと。また、その思いや度合い。
    1. [初出の実例]「世にふればうさこそまされみよしののいはのかけ道ふみならしてん〈よみ人しらず〉」(出典:古今和歌集(905‐914)雑下・九五一)
    2. 「身のうさを嘆くにあかであくる夜はとりかさねてぞねもなかれける」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)

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