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老化にともなう免疫異常と症状 ろうかにともなうめんえきいじょうとしょうじょう

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家庭医学館の解説

ろうかにともなうめんえきいじょうとしょうじょう【老化にともなう免疫異常と症状】

◎お年寄りの免疫の特徴
 病気からからだを守る免疫(病(やまい)から免れるという意味)は、おもに胸腺(きょうせん)で分化誘導(成熟)されるT細胞と、骨髄(こつずい)でつくられるB細胞とが担当しています。
 たとえば病原微生物(細菌、ウイルスなど)が体内に侵入してくると、この2つの細胞が抗体という武器をつくりだし、病原微生物と戦うというしくみで、病気からからだを守っているのです。
 B細胞が担当する免疫を体液性免疫(たいえきせいめんえき)(液性免疫(えきせいめんえき))、T細胞が担当する免疫を細胞性免疫(さいぼうせいめんえき)といい、年をとってくると、細胞性免疫のはたらきが衰えてきます。
 その結果、肺炎、その他の感染症にかかりやすくなります。
 外敵と戦う武器である抗体(こうたい)は、生まれつき体内に存在しないものに対してつくられるもので、生まれつき体内に存在する細胞やたんぱく質などに対しては、つくられないのが原則です。
 ところが、生まれつき体内にもっているものに対して抗体が生じることがあります。この抗体を自己抗体(じここうたい)といい、膠原病(こうげんびょう)(免疫のしくみとはたらきの「膠原病について」)と総称される病気の多くに、この自己抗体が生じています。
◎お年寄りの感染症の特徴
 お年寄りは、細胞性免疫の力が衰えてくるため、感染症にかかりやすく、しかも重症になりがちです。
 とくに、感染症にかかりやすく、そのたびに、抗生物質の治療を受けているお年寄りは、緑膿菌(りょくのうきん)という、抗生物質の効きにくい細菌が感染しやすくなります。
 また、栄養状態が悪く、体力が衰えて、日常生活が不活発なお年寄りの場合は、やはり抗生物質の効きにくいメチシリン耐性黄色(たいせいおうしょく)ブドウ球菌きゅうきん)(MRSA)という細菌が感染をおこすことがあります。
 お年寄りが感染症にかかると、発熱、せき、腹痛などの感染症を思わせる症状は強く現われず、かわって、食欲不振脱水症状、失禁(しっきん)、意識障害などが現われることがしばしばです。
◎お年寄りの膠原病の特徴
 膠原病は、若い人に多い病気なのですが、リウマチ性多発筋痛症(せいたはつきんつうしょう)(「リウマチ性多発筋痛症」)と側頭動脈炎(そくとうどうみゃくえん)(コラム側頭動脈炎」)は例外で、ともに50歳以上の人に発症することが多い病気です。
■リウマチ性多発筋痛症(せいたはつきんつうしょう)
 後頭部・くび・肩・上腕・腰・臀部(でんぶ)の強い痛みとこわばりがおこります。こわばりは、朝起きたときや長時間安静にした後に強く感じ、1か月以上続くこともあります。
 検査をすると高い炎症反応を示すのが特徴です。
■側頭動脈炎(そくとうどうみゃくえん)
 発熱、全身倦怠(ぜんしんけんたい)、体重減少などのほか、頭痛、視力障害、顎関節障害(がくかんせつしょうがい)がおこります。側頭動脈(こめかみの血管)に痛みや腫(は)れがみられます。リウマチ性多発筋痛症の症状が合併することもあります。

出典|小学館
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それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。この事典によって自己判断、自己治療をすることはお止めください。あくまで症状と病気の関係についてのおおよその知識を得るためのものとお考えください。

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