日本大百科全書(ニッポニカ) 「老河口」の意味・わかりやすい解説
老河口
ろうかこう / ラオホーコウ
中国中部、湖北(こほく)省北部の県級市。襄陽(じょうよう)地級市に属する。人口52万8000(2014)。漢水(かんすい)中流部東岸にある商業都市で、河南(かなん)省南西部と湖北省北部の農・林産物の集散地である。漢丹線(武漢(ぶかん)―丹江口(たんこうこう))が通じ、漢水の河港でもある。1979年、光化(こうか)県の老河口鎮を中心に市が設けられ、1983年光化県を編入した。自動車部品製造業と農産物の加工業が中心産業で、化学肥料、セメント、機械工業も立地する。鉄器、竹製品、雨傘、玉器などの伝統工芸も盛んである。
[河野通博・編集部 2017年8月21日]