肉豆蔲(読み)ニクズク

デジタル大辞泉の解説

にく‐ずく〔‐づく〕【肉豆×蔲】

ニクズク科の常緑高木。葉は長楕円形で革質雌雄異株。実は洋なし状で、果皮内に、紅色をした肉質網状仮種皮に包まれた1個の種子がある。種子をナツメグ、仮種皮をメースといい、香辛料として用いる。モルッカ諸島の原産で、熱帯地方で栽培される。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

にくずく【肉豆蔲】

ニクズク科の常緑高木。東南アジア原産。香料植物として熱帯地方で広く栽植。雌雄異株。葉腋に白色の小花を数個ずつつけ、球形の核果を結ぶ。種子は赤色網状の殻があり、全体をナツメグ、仮種皮をメースの名で香味料とする。また仁じんは芳香健胃薬とする。古名、シシズク。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

しし‐ずく ‥づく【肉豆蔲】

〘名〙 植物「にくずく(肉豆蔲)」の別名。〔薬品手引草(1778)〕

にく‐ずく ‥づく【肉豆蔲】

〘名〙 ニクズク科の常緑高木。モルッカ諸島原産と考えられ、香料植物として広く熱帯地方で栽植されている。高さ一〇メートルくらい。葉は長楕円形で短柄をもち、長さ一〇センチメートルくらい。雌雄異株。夏、黄白色で小さな鐘形の単性花をつける。果実は長さ五~六センチメートルの卵球形で黄橙色に熟し、種子が一個だけはいっている。種子は楕円形で長さ三センチメートル内外。鮮赤色の仮種皮を乾燥したものを豆蔲花またはメースと呼び、仁を肉豆蔲またはナツメッグという。古くから東洋では薬用、西洋では香味料として珍重された。日本へは嘉永元年(一八四八)に長崎へ生植物が輸入された記録がある。スパイスとして珍重されるほか、化粧品やリキュール酒の香料、健胃剤、媚薬など広く利用されている。漢名、肉豆蔲。ししずく。〔異制庭訓往来(14C中)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

いざなぎ景気

1965(昭和40)年11月から70(昭和45)年7月にかけて57カ月続いた戦後最長の消費主導型景気拡大局面のこと。名目成長率は毎年2桁で推移した。これに先立つ1955~56年の「神武景気」や58年~...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android