デジタル大辞泉 「肉豆蔲」の意味・読み・例文・類語 にく‐ずく〔‐づく〕【肉豆×蔲】 ニクズク科の常緑高木。葉は長楕円形で革質。雌雄異株。実は洋なし状で、果皮内に、紅色をした肉質で網状の仮種皮に包まれた1個の種子がある。種子をナツメグ、仮種皮をメースといい、香辛料として用いる。モルッカ諸島の原産で、熱帯地方で栽培される。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「肉豆蔲」の意味・読み・例文・類語 にく‐ずく‥づく【肉豆&JISEE53;】 〘 名詞 〙 ニクズク科の常緑高木。モルッカ諸島原産と考えられ、香料植物として広く熱帯地方で栽植されている。高さ一〇メートルくらい。葉は長楕円形で短柄をもち、長さ一〇センチメートルくらい。雌雄異株。夏、黄白色で小さな鐘形の単性花をつける。果実は長さ五~六センチメートルの卵球形で黄橙色に熟し、種子が一個だけはいっている。種子は楕円形で長さ三センチメートル内外。鮮赤色の仮種皮を乾燥したものを肉豆蔲花またはメースと呼び、仁を肉豆蔲またはナツメッグという。古くから東洋では薬用、西洋では香味料として珍重された。日本へは嘉永元年(一八四八)に長崎へ生植物が輸入された記録がある。スパイスとして珍重されるほか、化粧品やリキュール酒の香料、健胃剤、媚薬など広く利用されている。漢名、肉豆蔲。ししずく。〔異制庭訓往来(14C中)〕 しし‐ずく‥づく【肉豆&JISEE53;】 〘 名詞 〙 植物「にくずく(肉豆蔲)」の別名。〔薬品手引草(1778)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
動植物名よみかた辞典 普及版 「肉豆蔲」の解説 肉豆蔲 (ニクズク) 学名:Myristica fragrans植物。ニクズク科の常緑高木,園芸植物 出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報