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媚薬 ビヤク

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デジタル大辞泉の解説

び‐やく【×媚薬】

性欲を催させる薬。また、相手に恋情を起こさせる薬。ほれぐすり。

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世界大百科事典 第2版の解説

びやく【媚薬 aphrodisiac】

自分や相手の性欲や性的快感を増大させるために用いる薬の総称で,催淫薬ともいう。長大な陰茎をよしとしてこれを求める願望と関連した男性性器を大きくする薬や,女性性器を小さくする薬といわれるものも媚薬の中に数えられるのは,それによって性感がいっそう高まると信じられているからである。そのラテン語アフロディシアクムaphrodisiacum(複数形aphrodisiaca)は,ギリシア神話の美と官能の女神アフロディテに由来する近代の学術的造語である。

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大辞林 第三版の解説

びやく【媚薬】

性欲を催させる薬。催淫薬。
恋情を起こさせる薬。惚れ薬。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

媚薬
びやく

性欲を催させる薬。服用薬を主体とするが、塗布や散布用のものなどもある。この媚薬を自分が用いる場合は「催淫(さいいん)剤」または「淫薬」、相手に欲情をおこさせる目的の場合は「惚(ほ)れ薬」と、それぞれ別名でよぶことはできよう。しかし、媚薬は「媚」という文字を使っているのだから、自分と相手との関係をとくに念頭に置いている名称であることに注目したい。このことは、媚薬の学術的用語が、ギリシア神話の絶世の美女のアフロディテ(ローマ時代以後「ビーナス」とわれわれがよんでいる美女神)に由来するアフロディシアクムaphrodisiacumというラテン語(英語では、アフロディジィアックaphrodisiac)であることをみても、理解できよう。また、媚薬には即効性が求められるので、かならずしも即効性を求めない強精剤や回春剤とは、いちおうの区別をつけておく必要があろう。アラビアをはじめとして、相手に媚薬を飲ませてくどき落とす話がいろいろと世界にあるが、媚薬はこのような目的にのみ使われたわけではない。男性にあっては、勃起(ぼっき)の促進や強大化、持続力増大化、性交回数増加などの目的が設定されている。女性にあっては、性的興奮以外に、陰唇の膨張化や女門の狭小化を促すといわれるもの、あるいは乳房を大きくするというものなどがある。媚薬が催淫剤である以上、催淫作用はあるにせよ、いま述べたような目的を万人に十分に達成させうるものかどうか、かならずしも信用できない。しかしながら、性的興奮には心理面が大きく作用することは否定できない。だから、この媚薬を飲んでこんなに効果をあげえたという誇大化された話や、たとえばロバの睾丸(こうがん)を熱いオイルに浸(つ)けたものが原料であるなどというような説明が、媚薬に付きまといがちである。いいかえれば、媚薬の効力そのものとともに、媚薬にまつわる話が風俗的に興味の対象となり、だいじにされる傾向もあるわけである。
 媚薬は古来世界のどこにでもあるものであった。とくにインドと中国での媚薬づくりは有名である。世界最古の性愛書といわれるインドの『カーマスートラ』(4世紀ごろ)では、異性魅惑法、強精剤、男根増大法などと分類したうえ、処方さえ述べている。中国の媚薬づくりは日本にも伝わり、イモリの黒焼きをはじめとする動物系のもののほか、鹿茸(ろくじょう)、肉(にくじょうよう)、山薬(さんやく)などの植物系のものなど、数々の媚薬が日本でつくられた。その一方、古代エジプトでは神聖視するワニを媚薬として食べたが、ヨーロッパの媚薬には動物系のものが伝統的に多かった。現代でも媚薬づくりは絶えないが、ヨヒンビンなど生化学薬品になったのが特徴である。
 ところで、媚薬がたいせつな役割を演じている中世物語やオペラのことも見逃してはなるまい。そのなかでもっとも有名なものがアーサー王伝説中のトリスタンとイゾルデの物語で、ワーグナーのオペラでもおなじみだが、これはイゾルデがトリスタンとともに誤って媚薬を飲んだためにおこる悲劇である。[深作光貞]

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