胡荽(読み)コスイ

動植物名よみかた辞典 普及版の解説

胡荽 (コエンドロ・コスイ)

学名:Coriandrum sativum
植物。セリ科の一年草

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

コエンドロ【胡荽】

〘名〙 (coentro)⸨コエンドル⸩ セリ科の一、二年草。地中海沿岸原産で、栽培もされる。古代エジプトから種々利用され、日本にも江戸時代渡来したが、あまり普及しなかった。茎は高さ三〇~九〇センチメートルになり、全草に臭気がある。葉は一~二回羽状に分裂、各裂片は卵形。初夏、花茎をのばし、ごく小さな白色の五弁花を傘(かさ)状に密集してつける。果実は径三~五ミリメートルの球形。葉は香味料として、魚や肉料理に添え、また中華料理にも用いられる。果実は胡荽実といい香辛料になり、漢方では煎服して健胃、袪痰(きょたん)薬にする。こにし。こすい。えんすい。コリアンダー。〔筑前国続風土記(1703)〕

こ‐すい【胡荽】

〘名〙 植物「コエンドロ」の漢名。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
※養生訓(1713)七「胡荽(コズイ)(〈注〉コエントロ)」

こにし【胡荽】

〘名〙 植物「コエンドロ」の古名。〔延喜式(927)〕

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世界大百科事典内の胡荽の言及

【香辛料】より

…その薑蒜類には,辛夷(こぶし),蘭(あららぎ)などいまでは使わぬものや,クルミのようなものも交じっているが,あとはショウガ,サンショウ,ワサビ,からし,タデ,橘皮(たちばなのかわ)といったものが並び,これらにトウガラシとコショウを加えると,おおむね近代以前の日本の香辛料は尽くせることになる。もう一つ〈こにし〉という珍しい名があるが,これは胡荽(こすい),胡と書き,コエンドロの古名である。コエンドロはコリアンダーで,いまの日本料理には使われないが,《和名抄》はこれを〈魚膾尤為要〉と魚の生食には必須だとしており,《延喜式》には宮廷での用途のため他の蔬菜(そさい)と並んで耕作の規定があり,天皇の食事にも用いられたことがわかる。…

※「胡荽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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