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腱・じん帯の損傷(ねんざ、脱臼、腱鞘炎) けんじんたいのそんしょうねんざだっきゅうけんしょうえん

食の医学館の解説

けんじんたいのそんしょうねんざだっきゅうけんしょうえん【腱・じん帯の損傷(ねんざ、脱臼、腱鞘炎)】

《どんな病気か?》


〈手首、足首の使いすぎや関節を無理に曲げることで起こる〉
 骨と骨の連結部である関節は、丈夫な線維が密集したじん帯(たい)によってはずれないように支えられており、筋肉の収縮によって動かされます。
 筋肉は関節をまたいで骨に付着していますが、その付着する部分を腱(けん)といい、腱がなめらかに動くように、手首や足首の腱の外側を包んでいる部分を腱鞘(けんしょう)といいます。
 手首や足首を使いすぎると、腱鞘に炎症が起こり、痛みの原因になります。これが腱鞘炎(けんしょうえん)です。
 また、関節が無理に曲げられたり伸ばされたりしたために、じん帯などに損傷が起こった状態が、ねんざです。
 ねんざでは、関節の位置は正常ですが、関節がはずれ、もとにもどらない状態になると、脱臼(だっきゅう)と呼ばれます。重傷のねんざや脱臼では、じん帯が切れていることもあります。

《関連する食品》


〈ケイ素を含む玄米、ホタテ、ノリで結合組織を強化する〉
○栄養成分としての働きから
 腱や腱鞘、じん帯の損傷に効果的なのは、コンドロイチン硫酸(りゅうさん)とIPA(イコサペンタエン酸)です。
 コンドロイチン硫酸は、動物の眼球(がんきゅう)、軟骨、皮膚、腱、血管壁、じん帯、臍帯(さいたい)などの結合組織にあるムコ多糖体(たとうたい)の1つです。生体内では加齢とともに減少し、新しく生成される量も減ってきますが、納豆やオクラなどネバネバした食品や、フカヒレ、スッポン、牛テールなどから摂取することができ、サメの軟骨から精製したサプリメントも市販されています。
 IPAには炎症を抑える働きがあり、ねんざや腱鞘炎などで起こった炎症にも効果的です。IPAはハマチ、キンキ、サバ、サンマなどの魚に多く含まれます。
 腱やじん帯の損傷を予防するには、カルシウムやケイ素などのミネラルも重要です。カルシウムは骨を形成する成分であるほか、筋肉にも含まれ、その動きをスムーズにする役割をはたしています。カルシウムは、牛乳、ワカサギやイワシなどの小魚、コマツナ、ヒジキなどに豊富です。
 ケイ素は別名をシリコンといい、その働きは骨、腱、血管、歯、爪(つめ)などの結合組織を強化することです。ケイ素が不足しても、骨折しやすくなったり、ねんざや腱鞘炎を起こしやすくなります。ダイズ、ホタテガイ、ノリ、レバーなど、ケイ素を多く含む食品を日ごろから積極的にとるようにしましょう。

出典 小学館食の医学館について 情報

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