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自己臭症 ジコシュウショウ

デジタル大辞泉の解説

じこしゅう‐しょう〔ジコシウシヤウ〕【自己臭症】

自己臭恐怖症

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家庭医学館の解説

じこしゅうしょう【自己臭症】

 自分のからだからいやなにおいが漏(も)れ出ているのではないか、そのせいで人に嫌われるのではないか、と考えてしまう症状をさします。比較的日本人に多いとされています。
 体感異常をともなったり、本当は存在していないにおいを感じてしまう幻嗅(げんきゅう)がともなうこともあります。若いころに始まることが多く、恐怖症の一種、すなわち対人恐怖(たいじんきょうふ)、社交恐怖(しゃこうきょうふ)の形をとることもありますが(「恐怖症」)、あまりにその考えが強いと、妄想(もうそう)になってしまったり、徐々に統合失調症(とうごうしっちょうしょう)のほかの症状が出現してくることもあります。
 本人の苦痛が強いことが多く、気になって家から出られずに引きこもりがちになるなど、日常生活に支障をきたすこともあります。早めに精神科の医師に相談することをお勧めします。

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世界大百科事典 第2版の解説

じこしゅうしょう【自己臭症】

自分の体からいやなにおいがして,周囲の人に不快感を与えたり,他人から忌避されたりすると思いこむもの。体臭恐怖とも呼ばれ,10代後半の男子に多い。人間関係の不安や疎外感が基底に存在するが,それを直視するのでなく,虚構の体臭に転嫁し,この態度は時として妄想的確信に至る。一般に体臭の強い欧米人にはかえってまれなため,日本人の心性と関係の深い神経症の特異な一型とされる。【宮本 忠雄】

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世界大百科事典内の自己臭症の言及

【におい(匂い∥臭い)】より

… 事実,ある場所にたちこめる雰囲気や,人と人の間に漂う微妙な陰影をいち早くかぎつけるのは文字どおり嗅覚の働きで,この点に着目したドイツの精神科医テレンバハHubertus Tellenbach(1914‐ )は,嗅覚と味覚を〈人間の出会いを最深部で媒介する感覚〉とみなして重要視する。この見方を如実に例証すると思われるのが自己臭症で,患者は〈自分の体からいやなにおいが発散し,そのため周囲の人たちが顔をそむけたり,不愉快そうな表情をする〉と思いこむわけだが,心理的には,人間関係の不安や不信や疎外感を嗅覚で感じとっているにすぎない。その場合,ないはずの〈いやなにおい〉を自分で知覚していることもあり,そうなると嗅覚の幻覚,つまり幻嗅で,精神病的性格が強まるが,〈まわりからいやなにおいが漂ってくる〉という精神分裂病者の幻嗅の〈求心性〉とちがい,あくまで自分から外へという〈遠心性〉を特徴とする。…

※「自己臭症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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