自然休養林(読み)シゼンキュウヨウリン

精選版 日本国語大辞典 「自然休養林」の意味・読み・例文・類語

しぜんきゅうよう‐りんシゼンキウヤウ‥【自然休養林】

  1. 〘 名詞 〙 林業経営と自然の保護との調和を図りながら、国民の自然休養の利用に供する目的で国有林内に設けられた森林区域。昭和四三年(一九六八)発足。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「自然休養林」の意味・わかりやすい解説

自然休養林
しぜんきゅうようりん

林野庁が国有林野の多目的利用の観点から、1968年(昭和43)に発足させた、森林のレクリエーション機能を発揮させるための施設である。2002年(平成14)現在、全国91か所が指定されている。これら自然休養林の面積は、おのおの約500ヘクタールにわたり、地域内には車道歩道、駐車場が完備している。宿泊施設としてはホテル、旅館ロッジ山小屋、避難小屋があるほか、キャンプ場、スキー場、園地、運動場、釣り場、展望台などの休養施設、植物園、林間学校などの教養施設、鳥獣保護施設もある。自然休養林内では森林保護の立場から、指定地以外でのたき火や炊さん、野営、植物や土石の採取は厳しく禁じられている。

[沢 史生

『国土交通省編『観光白書』各年版(財務省印刷局)』

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