自然法爾(読み)じねんほうに

大辞林 第三版の解説

じねんほうに【自然法爾】

〘仏〙 親鸞が絶対他力の信仰を説明した語。阿弥陀仏に帰依し念仏を唱えようとする心が、人々の主体性からではなく、阿弥陀仏の誓願の力によって生じてくるということ。

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精選版 日本国語大辞典の解説

じねん‐ほうに ‥ホフニ【自然法爾】

〘名〙 (「自然」はおのずからそうであること、そうなっていること。「法爾」はそれ自身の法則で、そのようになっていること) 仏語。真宗で、自力をすてて如来の絶対他力につつまれ、まかせきった境界をいう。
末燈鈔(1333)五「自然法爾事。自然といは、自はをのづからといふ、行者のはからひにあらず、然といふはしからしむといふことばなり。しからしむといふは行者のはからひにあらず」

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世界大百科事典内の自然法爾の言及

【自然】より

…《源氏物語》の〈わざと,ならいまねばねども,少し才(かど)あらん人の,耳にも目にも,とまること自然(じねん)に多かるべし〉(帚木(ははきぎ))なども同じであり,自然とはこのように人為的でなく,おのずからそうあることを意味する形容詞また副詞であった。こうした用法は後の親鸞の〈自然法爾(じねんほうに)〉や日本の朱子学において用いられる〈自然(しぜん)〉についても言える。安藤昌益の《自然真営道》においても,自然(しぜん)は〈自(ひと)り然(な)す〉活真(生ける真実在)というように,実在の自発自主の運動を意味する形容詞として用いられ,まだ天地万物を指す名詞になりきってはいない。…

※「自然法爾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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