ある疾病に罹患(りかん)した者のうち、その疾病で死亡する者の割合をいう。赤痢のようにほとんどの患者が死亡しない疾病の致命率は0に近く、ほとんどの患者が死亡するような疾病のそれは1に近い。結核は戦前、不治の病といわれ、その致命率が高かったが、化学療法の出現という治療の飛躍的進歩などにより、最近はその致命率が非常に低くなった。また、肝炎は、かつては黄疸(おうだん)を伴う重症例のみが診断されていたため、その致命率は低くなかったが、最近では血清化学検査という診断の進歩により、軽症例も多く発見されるようになり、その致命率は非常に低くなった。このように致命率は時代、国などが異なれば、同じ疾病でもかなり異なることとなる。
[杉田 稔]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…致命率ともいう。致死率は次の式で求められる。…
※「致命率」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新