出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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般舟院
はんじゆういん
[現在地名]上京区般舟院前町
指月山般舟三昧院と号し、天台宗。本尊は阿弥陀如来。文禄四年(一五九五)豊臣秀吉の伏見城(現京都市伏見区)の城下町建設で伏見指月里から移転した。草創について「般舟三昧院記」は、伏見の橘俊綱居宅が離宮となった伏見殿に後土御門天皇が幼時住し、即位後ここで二尊院(現京都市右京区)善空に菩薩大戒をうけて仏閣を建立し、勅願寺としたことによると記す。「御湯殿上日記」文明一一年(一四七九)八月四日条に朝廷が当院建立のため地引事始めを行ったとあり、同一八年一〇月二五日条には上棟の記事がみえ、「実隆公記」延徳元年(一四八九)一二月二三日条に後土御門天皇の寿像供養が記される。当初は天台・真言・律・禅(浄土ともいう)の四宗兼学の道場で(雍州府志)、禁裏内道場に擬せられたという(山城名跡巡行志)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の般舟院の言及
【般舟三昧院】より
…京都市上京区にある天台宗の寺。指月山と号し,通称は般舟(はんじゆう)院。皇室由緒寺院で,もとは伏見にあり,後土御門天皇が離宮の伏見殿を勅願寺に改めて1479年(文明11)に開創された。…
※「般舟院」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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