(読み)ハク

デジタル大辞泉 「舶」の意味・読み・例文・類語

はく【舶】[漢字項目]

常用漢字] [音]ハク(漢)
海を渡る大きな船。「舶載舶来巨舶商舶船舶

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精選版 日本国語大辞典 「舶」の意味・読み・例文・類語

つむ【舶】

  1. 〘 名詞 〙 上代における大型船の呼称つみ
    1. [初出の実例]「百済の使参官等、罷(まか)り帰る。仍て大舶(ツム)と同舩(はしふね)と、三艘(つ)を賜ふ」(出典日本書紀(720)皇極元年八月(岩崎本訓))

つくの‐ぶね【舶】

  1. 〘 名詞 〙 航海用の大船。大きな船。つくぶね。〔十巻本和名抄(934頃)〕
    1. [初出の実例]「一艘の舶(ツクノブネ)追風よろしきとて、䌫を解ありけり」(出典:読本椿説弓張月(1807‐11)前)

はく【舶】

  1. 〘 名詞 〙 海を渡る大きな船。
    1. [初出の実例]「大にして洋中を渡るべきを舶といふ」(出典:小学読本(1874)〈榊原・那珂・稲垣〉)
    2. [その他の文献]〔資治通鑑‐唐禧宗乾符六年〕

つく‐ぶね【舶】

  1. 〘 名詞 〙つくのぶね(舶)
    1. [初出の実例]「つく船」(出典:藻塩草(1513頃)一七)

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普及版 字通 「舶」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 11画

[字音] ハク
[字訓] ふね

[字形] 形声
声符は白(はく)。〔広韻〕に「中の大なり」とあり、海上交通に用いる大船をいう。唐・宋以後にみえ、貿易に用いた。舶来品舶物という。

[訓義]
1. ふね。
2. おおきなふね、あきないぶね。
3. 貢の船。

[古辞書の訓]
〔和名抄〕舶 楊氏語抄に云ふ、豆能布(つぐのふね) 〔名義抄〕舶 ツグノフネ・ツム・オホブネ

[熟語]
舶貨舶估舶賈舶交・舶載舶主・舶商・舶上・舶人舶船・舶・舶物・舶来
[下接語]
海舶・帰舶・巨舶・賈舶・市舶・商舶・船舶・大舶・汎舶・蛮舶・舶・浮舶・来舶・浪舶

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