船小屋(読み)フナゴヤ

デジタル大辞泉 「船小屋」の意味・読み・例文・類語

ふな‐ごや【船小屋/舟小屋】

船蔵ふなぐら1」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「船小屋」の意味・読み・例文・類語

ふな‐ごや【船小屋】

〘名〙
① =ふなぐら(船蔵)①〔駿国雑志(1843)〕
② 貸船屋の小屋
※ふらんす物語(1909)〈永井荷風〉蛇つかひ「舟小屋(フナゴヤ)周囲には白い貸舟が幾艘となく」

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改訂新版 世界大百科事典 「船小屋」の意味・わかりやすい解説

船小屋[温泉] (ふなごや)

福岡県南部,筑後市の南端矢部川の中流北岸にある鉱泉単純炭酸泉,19℃。地名はこの地に柳河藩の船小屋があったことに由来し,江戸時代末期に開発されたといわれる。対岸のみやま市の旧瀬高町にも明治以後に開かれた新船小屋温泉(単純炭酸泉,17℃)がある。両温泉に挟まれた中の島公園には元禄年間(1688-1704)に柳河藩によって矢部川の護堤を目的に植えられたという新船小屋のクスノキ林(天)があり,新緑のころは美しい。河畔一帯は船小屋ゲンジボタル発生地(天)としても知られるが,現在は激減している。またアユ料理,舟遊び,ハゼノキの紅葉など,四季折々に楽しめる矢部川県立自然公園の代表的な名所である。国道209号線が近くを通り,鹿児島本線羽犬塚駅からバスが通じる。
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