良暁(読み)りょうぎょう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「良暁」の解説

良暁(1) りょうぎょう

1251-1328 鎌倉時代の僧。
建長3年生まれ。天台をまなび,のち鎌倉で浄土宗3祖良忠に師事する。弘安(こうあん)9年後継者となり,鎮西(ちんぜい)流の興隆につくす。師の没後分裂がおこると白旗派の祖として正統を主張した。嘉暦(かりゃく)3年3月1日死去。78歳。石見(いわみ)(島根県)出身。字(あざな)は寂恵。通称は白旗上人。著作に「選択決疑鈔見聞」など。

良暁(2) りょうぎょう

1285-? 鎌倉-南北朝時代の僧。
弘安(こうあん)8年生まれ。法相(ほっそう)宗。法隆寺別当をへて,貞和(じょうわ)3=正平(しょうへい)2年(1347)興福寺別当となった。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「良暁」の意味・わかりやすい解説

良暁
りょうぎょう

[生]建長2(1250)?
[没]嘉暦3(1328).3.1.
鎌倉時代の浄土宗僧。鎮西派白旗流の祖。 18歳で比叡山登り,のち鎌倉の光明寺に入って,弘安 10 (1287) 年光明寺第2世となる。下総称名寺相模浄楽寺などを開いて浄土教を宣揚するとともに,著作活動に従事主著『伝通記見聞』『決疑鈔見聞』『口伝鈔』。

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