花柳徳兵衛(読み)ハナヤギ トクベエ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「花柳徳兵衛」の解説

花柳 徳兵衛
ハナヤギ トクベエ


職業
日本舞踊家 創作舞踊家

肩書
花柳徳兵衛舞踊団主宰

本名
寺崎 孝太郎

生年月日
明治41年 1月16日

出生地
群馬県 高崎市

学歴
尋常高小卒

経歴
大正13年花柳徳之輔に師事、昭和3年徳兵衛の名を許された。8年第1回新作発表会を飛行館で開き、新作を発表。その後創作活動を続け、戦後にかけて創作舞踊に大きく貢献した。29年の「慟哭」をはじめ、「鶴ふたたび」(31年)、「土に生きる」(32年)、「三つの世界」(34年)、「壇の浦」「野の火」「田の神の暦」(37年)など次々に芸術祭賞を受賞。いずれも歌舞伎になかった群舞構成の舞踊を成功させた。37年徳兵衛日本舞踊学校を創設、舞踊家育成に努め、39年には民族舞踊研究所を設立した。また戦前から国際親善にも力を入れ、シャム(タイ)、満州、南支那、戦後はアジア・アフリカ諸国、中国、ヨーロッパヘ芸術使節として訪問した。没後従五位勲四等瑞宝章が贈られた。著書に「日本舞踊を始める人のために」がある。

受賞
勲四等瑞宝章〔昭和43年〕 芸術祭賞(舞踊部門 昭29年度・32年度)「慟哭」「土に生きる」,舞踊芸術賞(昭34年度)

没年月日
昭和43年 5月24日 (1968年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「花柳徳兵衛」の解説

花柳 徳兵衛
ハナヤギ トクベエ

昭和期の日本舞踊家,創作舞踊家 花柳徳兵衛舞踊団主宰。



生年
明治41(1908)年1月16日

没年
昭和43(1968)年5月24日

出生地
群馬県高崎市

本名
寺崎 孝太郎

学歴〔年〕
尋常高小卒

主な受賞名〔年〕
芸術祭賞(舞踊部門 昭29年度・32年度)「慟哭」「土に生きる」,舞踊芸術賞(昭34年度),勲四等瑞宝章〔昭和43年〕

経歴
大正13年花柳徳之輔に師事、昭和3年徳兵衛の名を許された。8年第1回新作発表会を飛行館で開き、新作を発表。その後創作活動を続け、戦後にかけて創作舞踊に大きく貢献した。29年の「慟哭」をはじめ、「鶴ふたたび」(31年)、「土に生きる」(32年)、「三つの世界」(34年)、「壇の浦」「野の火」「田の神の暦」(37年)など次々に芸術祭賞を受賞。いずれも歌舞伎になかった群舞構成の舞踊を成功させた。37年徳兵衛日本舞踊学校を創設、舞踊家育成に努め、39年には民族舞踊研究所を設立した。また戦前から国際親善にも力を入れ、シャム(タイ)、満州、南支那、戦後はアジア・アフリカ諸国、中国、ヨーロッパヘ芸術使節として訪問した。没後従五位勲四等瑞宝章が贈られた。著書に「日本舞踊を始める人のために」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「花柳徳兵衛」の意味・わかりやすい解説

花柳徳兵衛 (はなやぎとくべえ)
生没年:1908-68(明治41-昭和43)

舞踊家。本名寺崎孝太郎。高崎市生れ。花柳徳之輔に師事し,1928年花柳徳兵衛の名を許される。創作活動を重ね,日本舞踊における群舞を開拓した。第2次世界大戦後の作品に《慟哭(どうこく)》《土に生きる》《野の火》《田の神の暦》《壇の浦》などの秀作がある。また《民俗舞踊集》の作品もある。62年東京都武蔵野市に〈徳兵衛日本舞踊学校〉を開設して校長就任。戦前戦後を通じてアジア諸国を歴訪,親善と文化交流に貢献した。なお,1957年カイロにおけるアジア・アフリカ作家会議の日本代表でもあった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「花柳徳兵衛」の意味・わかりやすい解説

花柳徳兵衛
はなやぎとくべえ
(1908―1968)

日本舞踊家。本名寺崎孝太郎。群馬県高崎市に生まれる。花柳徳之輔(とくのすけ)に師事し、1928年(昭和3)花柳徳兵衛の名を許される。創作舞踊に実力を発揮し、舞踊団を結成して日本舞踊における群舞を開拓、民俗舞踊を基盤とした創作作品にも特色を示した。62年(昭和37)には東京都武蔵野(むさしの)市に「徳兵衛日本舞踊学校」を開設、舞踊家を育成した。戦前・戦後を通じアジアの国々を歴訪し、日中親善をはじめ、文化交流に貢献した。代表作に『慟哭(どうこく)』『土に生きる』『野の火』『田の神の暦』など。

如月青子

『花柳順著『徳妻之記』(1962・蒼芸社)』『花柳徳兵衛著『日本舞踊を始める人のために』(1963・池田書店)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「花柳徳兵衛」の解説

花柳徳兵衛 はなやぎ-とくべえ

1908-1968 昭和時代の日本舞踊家。
明治41年1月16日生まれ。花柳徳之輔に師事。創作舞踊に活躍し,舞踊団を組織して群舞を成功させる。昭和37年徳兵衛日本舞踊学校を創立。アジア諸国を歴訪し文化交流につくした。代表作に「慟哭(どうこく)」「土に生きる」など。昭和43年5月24日死去。60歳。群馬県出身。本名は寺崎孝太郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「花柳徳兵衛」の解説

花柳 徳兵衛 (はなやぎ とくべえ)

生年月日:1908年1月16日
昭和時代の日本舞踊家;創作舞踊家。花柳徳兵衛舞踊団主宰
1968年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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