花菱(読み)はなびし

日本大百科全書(ニッポニカ)「花菱」の解説

花菱
はなびし

四弁の唐花を菱状に置いた模様。紋章としても使用される。元来有職(ゆうそく)模様として生まれたものであろう。これには剣(けん)や蔓(つる)などの副次的なモチーフを添えた「剣花菱」「蔓花菱」、あるいは亀甲(きっこう)や七宝(しっぽう)つなぎの内部にこれを充填(じゅうてん)した「花菱亀甲」「花菱七宝」や、これを三つあるいは四つ組み合わせた「三花菱(みつはなびし)」「四花菱(よつはなびし)」など、いろいろのバリエーションがある。

村元雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典「花菱」の解説

はな‐びし【花菱】

〘名〙
① 模様の名。菱形周囲花弁の形にしたもの。
② 紋所の名。①を図形化したもの。花菱・剣花菱・鬼花菱・蔓花菱・まり挟み花菱・三つ花菱・三つ割花菱・横見花菱・四つ花菱・利久花菱など、種類が多い。
※浮世草子・日本永代蔵(1688)三「花菱(ハナヒシ)の大紋に家名をしらせ」

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