苦木(読み)ニガキ

精選版 日本国語大辞典 「苦木」の意味・読み・例文・類語

にが‐き【苦木】

  1. 〘 名詞 〙 ニガキ科の落葉小高木。各地の山野に生える。高さ五~一〇メートル。葉は奇数羽状複葉、ふつう一一~一三個の小葉からなり長さ約二〇センチメートル。小葉は長卵形で縁に鈍鋸歯(きょし)がある。雌雄異株。夏、葉腋から伸ばした長い花柄が先で分枝を繰り返し黄緑色の小さな四弁花を多数つけて幅広い円錐花序をつくる。果実は扁球形で黄青色に熟す。樹液健胃・駆虫薬にする。材は農具・細工物に用いる。枝や葉に強い苦味がある。漢名、苦楝樹、土樗子。〔大和本草(1709)〕

く‐ぼく【苦木】

  1. 〘 名詞 〙 植物「にがき(苦木)」の音読み

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動植物名よみかた辞典 普及版 「苦木」の解説

苦木 (ニガキ・クボク)

学名Picrasma quassioides
植物。ニガキ科の落葉高木,園芸植物,薬用植物

苦木 (ニガキ)

植物。ミカン科の落葉高木,園芸植物,薬用植物。キハダ別称

苦木 (ニガキ)

植物。トベラ科の常緑低木・小高木,園芸植物。トベラの別称

苦木 (ニガキ)

植物。バラ科の落葉高木,薬用植物。ウワミズザクラの別称

苦木 (ニガキ)

植物。ミカン科の落葉低木,薬用植物。コクサギの別称

苦木 (ニガキ)

植物。マメ科の落葉高木,薬用植物。エンジュの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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