デジタル大辞泉
「菩提心」の意味・読み・例文・類語
ぼだい‐しん【×菩▽提心】
仏語。悟りを求めようとする心。大乗では利他を強調し、悟りを求めるとともに世の人を救おうとする心をいう。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ぼだい‐しん【菩提心】
- 〘 名詞 〙
- ① さとりを得ようと努める心。大乗では特に利他を強調し、さとりを求めるとともに、求めることによって世の人を救おうとする心にいう。ぼだいごころ。
- [初出の実例]「一念
心をおこしつれば無上尊となる」(出典:宝物集(1179頃)) - [その他の文献]〔維摩経‐上〕
- ② 浄土宗で、極楽浄土に生まれたいと願う心をいう。
- [初出の実例]「浄土宗の意は、浄土にむまれんとねがふを菩提心といふ」(出典:三部経釈(1190))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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菩提心【ぼだいしん】
阿耨多羅三藐三菩提心(あのくたらさんみゃくさんぼだいしん)の略。発心(ほっしん),発菩提心とも。無上の悟りを求めて,仏道修行に志す基本となる心をいう。菩薩では四弘誓(ぐぜい)願がこれにあたる。
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世界大百科事典(旧版)内の菩提心の言及
【バニヤン】より
… サンスクリット名は〈ニヤグローダnyagrodha〉といい,〈尼拘律樹(にくりつじゆ)〉と音写されるが,これは〈下に向かい生長する〉を意味し,気根の特徴をとらえている。また広大にひろがる姿は〈あまねくいっさいを覆う〉菩薩の菩提心のたとえに用いられ,一方では〈形も定まらず,始まりも終りもない〉輪廻の象徴ともされる。さらに,目に見えない微細な本質から現象としての大樹が生ずることを教えるため,バニヤンの実を割り,さらに種子を割らせ,そこに何もなくなることを示したという《チャーンドーギャ・ウパニシャッド》の記事は,イチジク属の種子が極小な事実によっている。…
※「菩提心」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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