落合専右衛門(読み)おちあい・せんえもん

朝日日本歴史人物事典 「落合専右衛門」の解説

落合専右衛門

没年天明3.12.10(1784.1.2)
生年:正徳年間(1711~16)
天明3(1783)年7月の陸奥国(青森県)弘前藩領青森湊打ちこわしの指導者。伊勢屋市郎右衛門といい,青森大町で酒造を営み,町年寄番代を務めた上層町人。俳号九三子を持つ文化人でもあった。身代が傾き名も改め,晩年は手習い師匠で暮らす。七十余歳の専右衛門が廻米停止などを求める藩への嘆願書を起草。事件後,弘前に送られ,全責任をひとりで負い永牢に処せられ牢死した。

(山田忠雄)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「落合専右衛門」の解説

落合専右衛門 おちあい-せんえもん

?-1784* 江戸時代中期の商人
陸奥(むつ)青森の酒造業者で町年寄をつとめた。天明の飢饉(ききん)の際,弘前(ひろさき)藩に対し大坂への廻米停止の嘆願書を起草。天明3年青森の町人による米屋などの打ちこわし騒動で捕らえられると,罪を一身にひきうけ,同年12月10日牢死。七十余歳で,当時は寺子屋師匠だった。前名は伊勢屋市郎右衛門。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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