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薛濤 せっとう Xue Tao

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

薛濤
せっとう
Xue Tao

[生]大暦5(770)?
[没]太和4(830)?
中国,中唐の女流詩人。字,洪度。父が任地の蜀 (四川省) で死んだため,楽籍に入って妓女となった。詩才により歴代の地方長官から愛顧され,また元しん,白居易,劉禹錫ら当時一流の詩人たちとも交遊があったという。

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世界大百科事典 第2版の解説

せっとう【薛濤 Xuē Tāo】

中国,中唐の女流詩人,著名な妓女。生没年,正確な伝記は不詳。長安の良家の出身だが,父が赴任先の蜀(四川省)で死去し,生活が苦しくなったため花柳界に入ったという。詩詞に巧みで,韋皋(いこう)・白居易など詩人や文人と交わりが多かったが,特に元稹(げんしん)と親しかったと伝えられる。成都の百花潭に住んで〈薛濤箋〉(深紅色の小型詩箋,箋は詩の贈答用の便箋)を考案。製作用の水を汲んだという〈薛濤井〉が今も残る。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

薛濤
せっとう
(762?―834?)

中国、中唐の女流詩人。字(あざな)は洪度(こうど)。長安(陝西(せんせい)省西安(せいあん)市)の人であったが、幼時父に連れられ四川(しせん)の成都に移住し、のち歌妓(かぎ)となった。明敏で機知に富み、詩にも巧みであったため、元(げんしん)、武元衡(ぶげんこう)ら多くの名士の愛顧を受けた。元は詩を贈り、武元衡は彼女を校書郎に任じたので、「女校書」とよばれた。絶句に優れ、繊細で感傷的な情調を、自製の深紅の小箋(しょうせん)につづった。これがいわゆる薛濤箋(せっとうせん)で、人々に愛用され、いまに及ぶ。現在成都の望江公園内に、彼女が紙を漉(す)いた薛濤井など遺跡が残っている。『薛濤詩』一巻がある。[伊藤正文]
『辛島驍著『漢詩大系15 魚玄機・薛濤』(1964・集英社)』

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