出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
中国、中唐の女流詩人。字(あざな)は洪度(こうど)。長安(陝西(せんせい)省西安(せいあん)市)の人であったが、幼時父に連れられ四川(しせん)の成都に移住し、のち歌妓(かぎ)となった。明敏で機知に富み、詩にも巧みであったため、元稹(げんしん)、武元衡(ぶげんこう)ら多くの名士の愛顧を受けた。元稹は詩を贈り、武元衡は彼女を校書郎に任じたので、「女校書」とよばれた。絶句に優れ、繊細で感傷的な情調を、自製の深紅の小箋(しょうせん)につづった。これがいわゆる薛濤箋(せっとうせん)で、人々に愛用され、いまに及ぶ。現在成都の望江公園内に、彼女が紙を漉(す)いた薛濤井など遺跡が残っている。『薛濤詩』一巻がある。
[伊藤正文]
『辛島驍著『漢詩大系15 魚玄機・薛濤』(1964・集英社)』
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