蘇婆訶(読み)ソワカ

デジタル大辞泉 「蘇婆訶」の意味・読み・例文・類語

そわか〔ソハカ〕【××訶/××訶】

《〈梵〉svāhāの音写。円満・成就などと訳す》仏語。幸あれ、祝福あれ、といった意を込めて、陀羅尼呪文じゅもんなどのあとにつけて唱える語。そばか。

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精選版 日本国語大辞典 「蘇婆訶」の意味・読み・例文・類語

そわかソハカ【蘇婆訶・薩婆訶】

  1. 〘 名詞 〙 ( [梵語] svāhā の音訳 ) 仏語。真言(しんごん)や陀羅尼(だらに)最後に添えていうことばで、願いの成就を祈る秘語。いやさかの意で用いる。元来は良い供物の意。
    1. [初出の実例]「唵山法師、腹黒腹黒、欲深欲深、あらにくや、娑婆訶とつくれり」(出典:貞享版沙石集(1283)九)
    2. [その他の文献]〔灌頂経‐一二〕

そばか【蘇婆訶】

  1. 〘 名詞 〙そわか(蘇婆訶)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「蘇婆訶」の意味・わかりやすい解説

蘇婆訶
そばか

サンスクリット語 svāhāの音写。「そわか」と音写されることもある。密教呪文などの終りにつけて,成就,吉祥息災などを祈念するのに用いる密語。元来は,ベーダ宗教において神に供物を供えるときの言葉であるといわれる。

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