出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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蘭嶼 (らんしょ)
Lán yǔ
台湾の南端から東方約60kmにある島。旧名は紅頭嶼。面積45km2。フィリピン諸島から続く火山脈に属し,溶岩山地からなる。住民はフィリピンのルソン島バターン半島の住民と同系統のヤミ(Yami)族で,人口約2000人。ミズイモ(水田でつくるサトイモ)とトビウオがおもな食料で,1日にとるいもの量は夫婦と子供4人で石油缶に約1杯。トビウオは3月~9月が漁期で,刺し網でとり,とった魚は干して貯蔵する。
執筆者:西村 睦男
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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蘭嶼
らんしょ / ランユイ
台湾南東部の島。台湾島南端鵞鑾鼻(がらんび)の東65キロメートルに位置する。面積46平方キロメートル。別称紅頭嶼(こうとうしょ)。マレー系ヤミ族の居住地で人口約2000。島は安山岩、凝灰岩よりなり、サンゴ礁に囲まれている。北部に最高峰紅頭山(別称芳蘭(ほうらん)山、548メートル)がそびえ、山と丘陵が多く平地は少ない。ヤミ族は原始的生活を保ち、漁業を主とし、舳先(へさき)のとがった寄木(よせぎ)舟を操る。対外交通は海路と空路で台東に通じる。
[劉 進 慶]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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