虚弱児(読み)キョジャクジ

デジタル大辞泉 「虚弱児」の意味・読み・例文・類語

きょじゃく‐じ【虚弱児】

病気にかかりやすかったり、あるいは軽度の慢性疾患があったりして、からだの弱い児童・生徒

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精選版 日本国語大辞典 「虚弱児」の意味・読み・例文・類語

きょじゃく‐じ【虚弱児】

〘名〙 病気にかかりやすい傾向があったり、軽度の慢性疾患をもっていたりして、体の弱い児童、生徒の総称
※育児読本(1931)〈田村均〉一〇「また虚弱児(キョジャクジ)や常に下痢に傾きやすい小児では」

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改訂新版 世界大百科事典 「虚弱児」の意味・わかりやすい解説

虚弱児 (きょじゃくじ)

医学的な概念ではなく,健康上の理由で学校休みがちな児童生徒に対して学校保健立場で使われてきた言葉。病気にかかりやすく,重くなりやすく,治りにくい,発熱頭痛,腹痛その他の症状をしばしば訴え,疲れやすく,発育が不良などの児童生徒を身体虚弱者として選定し,特別な保健指導あるいは養護が必要とされてきた。これらの児童生徒は過敏性体質あるいは自律神経不安定なものが多く,起立性調節障害をもつものも含まれている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「虚弱児」の意味・わかりやすい解説

虚弱児
きょじゃくじ

身体虚弱児童

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世界大百科事典(旧版)内の虚弱児の言及

【捨子】より

…たとえば,古典古代では,生児遺棄は深い罪の意識なしに行われていた。アリストテレスは奇形児の養育を禁ずる法が必要であると明言し,スパルタのように,虚弱児の場合にも,部族の長老の審査を経たのち遺棄されるのが慣行となっていたポリスもある。古代の宗教感情から奇形児は怪異なるものとみなされ,虚弱児は戦士共同体としてのポリスの成員となるにはふさわしくない存在と考えられていたのである。…

※「虚弱児」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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