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起立性調節障害 きりつせいちょうせつしょうがいorthostatic disturbance

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

起立性調節障害
きりつせいちょうせつしょうがい
orthostatic disturbance

起立性低血圧ともいう。立ちくらみのこと。正常人の場合は起立すると末梢血管が自然に収縮して,血液の正常循環を維持する機能が働くが,この調節機能がなんらかの原因で正常に作動せず,脳循環障害が起ることがある。入浴や飲酒ののち,あるいは長期に臥床したのちなどに急に起立した場合,めまい,吐き気,動悸,失神などが起ることが多い。こうした現象を一般に起立性低血圧といい,自律神経の失調や下垂体の機能不全などが原因にあげられているが,原因不明のものも多い。学童期思春期に起きる,はっきりした原因の認められないタイプのものを,特に起立性調節障害 (OD) という。こうした子供は学校の朝礼などで起立していられず倒れてしまう。虚弱児に起りやすいといわれている。治療はスポーツや積極的な肉体訓練が効果的であると考えられている。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

起立性調節障害

循環に関する自律神経の働きが悪く、起立時に体や脳への血流が低下して立ちくらみやめまい、倦怠(けんたい)感などの症状が出る。小学校高学年から増え、中学生で急増する。小学生の5%、中学生の10%程度が該当するとみられ、思春期に体が急成長する影響と考えられている。不登校の子どもの3~4割がODを伴っているという調査結果もある。

(2017-05-24 朝日新聞 朝刊 生活1)

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デジタル大辞泉の解説

きりつせい‐ちょうせつしょうがい〔‐テウセツシヤウガイ〕【起立性調節障害】

立ち上がったときや長時間立っていたときに、立ちくらみ・目まいなどを起こす状態。姿勢の変化に応じて血圧や血流量を正常に保つ、自律神経機能の失調によることが多い。OD(orthostatic disturbance)。

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百科事典マイペディアの解説

起立性調節障害【きりつせいちょうせつしょうがい】

起立失調症候群,起立性低血圧とも。横になった状態から起立する際,収縮期血圧が20mmHg以下に下降する状態。広義には循環血液の減少や代謝性疾患による神経障害などが原因の2次性起立性低血圧も含むが,ふつう,それ以外の特発性起立性低血圧をいう。立ちくらみ,長時間立っていると脳貧血を起こす,寝起きが悪い,動悸や息切れがするなどの症状がみられ,多くは,自律神経失調症の一つの症状。とくに小学校高学年の成長期の児童に多い。治療は主に対症療法による。

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食の医学館の解説

きりつせいちょうせつしょうがい【起立性調節障害】

《どんな病気か?》


〈朝起きられず学校にいけない。そんな傾向があったら要注意〉
 起立性調節障害(きりつせいちょうせつしょうがい)にかかる小学生や中学生がふえています。この病気は自律神経失調症(じりつしんけいしっちょうしょう)の一種で、起立時に起こるはずの血管の反射が失調して、血液が下半身にたまり、ほかの部分の血圧が一時的に低下して、めまいや立ちくらみなどのいろいろな症状を起こす病気です。
 朝に弱く、なかなか起きられない、朝礼のときに気分が悪くなり倒れる、乗り物に酔いやすい、疲れやすい、動悸(どうき)や息切れがする、といった症状があるときは、この起立性調節障害が疑われます。
 一般に午前中に体調が悪く、午後になると元気になるのが特徴で、夜ふかしによる寝不足や、朝食を抜くなどの不規則な食事習慣、ストレスなどが誘因となります。
 そのまま放置すると、学校の成績に影響したり、情緒不安定(じょうちょふあんてい)、神経症などの傾向が現われるので、症状があてはまるときは、早めに小児科専門医の診察を受けるようにしてください。

《関連する食品》


〈自律神経を正常に保つビタミンB1、B6、B12
○栄養成分としての働きから
 起立性調節障害にかかる子どもは、食生活が不規則で、栄養バランスもかたよっていることが多いといえます。とくにビタミンB群の不足には注意しましょう。
 ビタミンB1は、神経を機能させるためのエネルギーをつくりだしており、豚肉、ウナギ、ダイズに多く含まれています。またマグロやサンマ、レバーに多いビタミンB6は、神経伝達物質の合成にかかわっています。
 そして神経細胞内のたんぱく質や脂質、核酸の合成にかかわっているのがビタミンB12です。 ビタミンB12は、アサリやカキ、レバーに多く含まれています。
 どれも自律神経の働きを正常に保つのに欠かせません。
 やはりB群の仲間であるパントテン酸は、起立性調節障害の誘因となるストレスに強い体をつくるのに役立ちます。レバー、納豆に多く含まれています。
 ビタミンEにも抗ストレス作用があるほか、血流をよくして乱れた自律神経をもとにもどしてくれます。アーモンド、ウナギ、たらこなどに多く含まれているので、しっかりととるように心がけてください。

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世界大百科事典 第2版の解説

きりつせいちょうせつしょうがい【起立性調節障害】

自律神経失調症の一種で,そのドイツ語病名Orthostatische Dysregulationの頭文字をとって,ODとも呼ばれる。学童期に多い病気なので学校保健上大きな問題になっている。主要な症状は,(1)立ちくらみ,あるいはめまいを起こしやすい,(2)立っていると気持ちが悪くなり,ひどくなると倒れる(脳貧血),(3)入浴時あるいはいやなことを見聞きすると気持ちが悪くなる,(4)少し動くと動悸あるいは息切れがする,(5)朝なかなか起きられず,午前中調子が悪い。

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大辞林 第三版の解説

きりつせいちょうせつしょうがい【起立性調節障害】

自律神経失調症の一。たちくらみ・めまいや、脳貧血、動悸、午前中の体調不良などの症状。小・中学生に多い。 OD 。

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