蛭蓆(読み)ヒルムシロ

精選版 日本国語大辞典 「蛭蓆」の意味・読み・例文・類語

ひる‐むしろ【蛭蓆】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 植物「はまぜり(浜芹)」の古名。〔本草和名(918頃)〕
  3. ヒルムシロ科の沈水性多年草。各地の池沼、水田などに生える。茎は細く泥中の根茎からのび、長さ一〇~六〇センチメートル。沈水葉は短柄をもち披針形で小さい。浮上葉は長い柄をもつ。葉身は長楕円形で長さ五~一〇センチメートル、裏面は黄緑色を帯び葉脈がやや隆起している。夏から秋にかけ、水上に花軸を出し黄緑色の小花を穂状に密生する。ひるも。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「水のあやをへりとや花のひる莚〈重好〉」(出典:俳諧・毛吹草追加(1647)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「蛭蓆」の解説

蛭蓆 (ヒルムシロ)

学名Potamogeton distinctus
植物。ヒルムシロ科の浮葉性多年草

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android