蛭蓆(読み)ヒルムシロ

デジタル大辞泉 「蛭蓆」の意味・読み・例文・類語

ひる‐むしろ【××蓆】

ヒルムシロ科の多年草。池や水田の浅水中群生根茎泥中をはい、水中の葉は狭披針形水面の葉は長楕円形でつやがある。5~10月水上に柄を出して黄緑色小花穂状につける。 夏》雨雲の風おろしくる―/波郷

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精選版 日本国語大辞典 「蛭蓆」の意味・読み・例文・類語

ひる‐むしろ【蛭蓆】

〘名〙
① 植物「はまぜり(浜芹)」の古名。〔本草和名(918頃)〕
② ヒルムシロ科の沈水性多年草。各地の池沼、水田などに生える。茎は細く泥中の根茎からのび、長さ一〇~六〇センチメートル。沈水葉は短柄をもち披針形で小さい。浮上葉は長い柄をもつ。葉身は長楕円形で長さ五~一〇センチメートル、裏面は黄緑色を帯び葉脈がやや隆起している。夏から秋にかけ、水上に花軸を出し黄緑色の小花を穂状に密生する。ひるも。《季・夏》
※俳諧・毛吹草追加(1647)上「水のあやをへりとや花のひる莚〈重好〉」

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動植物名よみかた辞典 普及版 「蛭蓆」の解説

蛭蓆 (ヒルムシロ)

学名Potamogeton distinctus
植物。ヒルムシロ科の浮葉性多年草

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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