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蟯虫症

家庭医学館の解説

ぎょうちゅうしょう【蟯虫症 Oxyuriasis, Enterobiasis】

[どんな病気か]
 蟯虫の成熟卵が経口感染(けいこうかんせん)しておこる病気です。日本にも多くの感染者がいます。成虫は大腸(だいちょう)の回盲部(かいもうぶ)に寄生していますが、夜中の睡眠中に肛門(こうもん)からはい出して肛門周囲に産卵します。
 肛門にさわって虫卵のついた指をしゃぶったり、ほこりといっしょに虫卵を吸い込んだりして感染します。
[症状]
 腹痛などの消化器障害の症状がみられます。
 また、産卵時には肛門周囲にかゆみを生じるため、無意識にかいて皮膚炎をおこしたり、かゆみのために夜中に目が覚め睡眠不足になったりします。
 子どもの夜泣きの原因となることもあります。
[検査と診断]
 肛囲(こうい)検査法といい、接着テープで肛門周囲をぬぐい、テープに付着した虫卵が見つかれば診断がつきます。専用の蟯虫検査紙があります。
[治療]
 パモ酸ピランテルを内服すれば、ほぼ駆虫(くちゅう)できます。再感染が多いので、10日ほど後にもう一度、内服します。
 また、感染者がいるときには、学校や家庭などの同じ集団で生活している人も、同時に検査して治療する必要があります。
 なお、蟯虫は感染速度が速いため、感染者が見つかったら、必ず集団治療をする必要があります。
[予防]
 蟯虫卵は乾燥と高温に弱いので、ふとんなどの日光干しや衣類を清潔に保つこと、そして室内の清掃と手洗いの励行を心がけることが必要です。

出典|小学館家庭医学館について | 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

蟯虫症
ぎょうちゅうしょう

蟯虫」のページをご覧ください。

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