行き(読み)ユキ

デジタル大辞泉 「行き」の意味・読み・例文・類語

ゆき【行き/往き】

目的地に向かって行くこと。また、その時や、その道筋。いき。「―は飛行機にする」「―は雨に降られた」⇔帰り
地名のあとに付けて、そこが乗り物の進む目的地であることを表す。いき。「大阪―」
旅。旅行
「君が―長くなりぬ奈良路なる山斎しま木立かむさびにけり」〈・八六七〉
[下接語]売れ行き奥行き唐行きがら行き雲行きけた行き先行き成り行きはり行き道行き余所よそ行き
[類語]往路片道

いき【行き/往き】

ゆき

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「行き」の意味・読み・例文・類語

ゆき【行・往】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「ゆく(行)」の連用形の名詞化 )
  2. ある場所から離れるように進み動くこと。また、旅に出ること。旅行。
    1. [初出の実例]「君が由岐(ユキ)(け)長くなりぬ 山たづの 迎へを行かむ 待つには待たじ」(出典古事記(712)下・歌謡)
  3. 目的地に向かって進むこと。また、その時やその途中の道。いき。
    1. [初出の実例]「願ひは何ぞ行(ユ)きも帰りも首うなだれて畦道づたひ帰り来る」(出典:たけくらべ(1895‐96)〈樋口一葉〉六)
  4. 往復切符で、往路に用いる乗車券。いき。
    1. [初出の実例]「あの往復切符〈略〉其の往(ユキ)か復(かへり)か」(出典:日本橋(1914)〈泉鏡花〉三三)
  5. 地名のあとに付けて、そこが乗り物の進む目的地であることを示す。
    1. [初出の実例]「午後四時五十五分発横浜行(ユキ)列車に」(出典:おとづれ(1897)〈国木田独歩〉下)

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