行政整理(読み)ギョウセイセイリ

デジタル大辞泉 「行政整理」の意味・読み・例文・類語

ぎょうせい‐せいり〔ギヤウセイ‐〕【行政整理】

行政機関組織人員整理・縮小すること。

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精選版 日本国語大辞典 「行政整理」の意味・読み・例文・類語

ぎょうせい‐せいりギャウセイ‥【行政整理】

  1. 〘 名詞 〙 行政機構を縮小し、経費を節減する目的で行なわれる公務員人員整理
    1. [初出の実例]「官制改正に著手 主眼は行政整理」(出典:中外商業新報‐明治二二年(1889)三月二六日)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「行政整理」の意味・わかりやすい解説

行政整理
ぎょうせいせいり

行政の組織を縮小するために行われる公務員の人員整理をいう。採用の抑制退職勧奨のほか、分限免職処分が行われる。分限免職事由として、「官制若(も)しくは定員改廃又は予算の減少により廃職又は過員を生じた場合」(国家公務員法78条4号)、「職制若しくは定数の改廃又は予算の減少により廃職又は過員を生じた場合」(地方公務員法28条1項4号)が定められている。分限免職処分は、近年、国家公務員では社会保険庁の廃止、地方公務員ではたとえば公立病院の廃止などに伴い実施されているが、民間における解雇権濫用法理を類推できないか、人事権者のほか政府全体として分限免職を回避する義務はないのか、などが問われている。また、定員の削減が正規職員を対象に行われることで、アウトソーシングや非正規の職員への代替が生じていることから、行政の組織で公務員が担当すべきことは何かも問われている。

荒木 修 2022年2月18日]

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世界大百科事典(旧版)内の行政整理の言及

【行政改革】より

… 第2の用語法は,不要不急の事務事業の廃止,経費の縮小,公務員数の削減,行政組織の統廃合,事務運営の簡素化など,行政の減量をめざす改革を指して行政改革というものである。このような意味での行政改革については,かつては行政整理と呼ばれていた。 第3の用語法は,内閣,あるいは内閣が設置した第三者的な諮問機関が主体となって,省庁をこえた政府レベルの総合的な観点から行政全般のあり方を見直し,その改革を推進することを指して行政改革と呼ぶものである。…

※「行政整理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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