行阿(読み)ギョウア

デジタル大辞泉 「行阿」の意味・読み・例文・類語

ぎょうあ〔ギヤウア〕【行阿】

南北朝時代歌人語学者俗名源知行みなもとのともゆき。曽祖父光行、祖父親行、父義行代々学者の家系に生まれ、源氏物語校合を行った。「原中最秘抄」を増補完成、また「仮名文字遣」を著した。生没年未詳。

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精選版 日本国語大辞典 「行阿」の意味・読み・例文・類語

ぎょうあギャウア【行阿】

  1. 南北朝歌学者、国語学者。本名源知行。義行の子。代々の家学である源氏物語研究を受け継ぎ、「原中最秘鈔」を加筆完成。祖父親行が起稿した仮名遣書(藤原定家校閲を得た、いわゆる「定家仮名遣」によるもの)を増補し、「仮名文字遣(行阿仮名遣)」を撰び、いわゆる「定家仮名遣」を定めた。生没年未詳。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「行阿」の解説

行阿 ぎょうあ

?-? 鎌倉-南北朝時代の和学者。
源光行(みつゆき)の曾孫。源親行(ちかゆき)の孫。聖覚(しょうかく)(源義行(よしゆき))の子。正和(しょうわ)3年(1314)家学の「源氏物語」研究をうけつぐ。家伝の「水原抄」や「原中最秘抄」を増補・完成させ,祖父が藤原定家(さだいえ)の勧めで着手した草稿に補筆して「仮名文字遣(かなもじづかい)」をあらわした。「新千載和歌集」などの勅撰和歌集に4首はいっている。俗名は源知行(ともゆき)。

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