西ノ島町(読み)にしのしまちよう

日本歴史地名大系 「西ノ島町」の解説

西ノ島町
にしのしまちよう

面積:五五・九八平方キロ

島前どうぜん北西、西ノ島を町域とする。南は知夫ちぶ村、東は海士あま町。島の西部浦郷うらごう地区にちやせん(二二四メートル)があり、東部には高崎たかさき(四三四・六メートル)焼火たくひ(四五一・七メートル)などがそびえる。大きな河川はないが、入江に恵まれ、定期連絡船が就航する別府べつぷ港・美田みた港などや、観光船の入港する港および漁港が多くある。島の東西を結ぶ県道西ノ島―海士線のほか、同珍崎ちんざき浦郷港うらごうみなと線がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「西ノ島町」の意味・わかりやすい解説

西ノ島〔町〕
にしノしま

島根県隠岐諸島,島前の西ノ島を町域とする町。 1957年浦郷町と黒木村が合体して発足大部分は放牧地で沿岸漁業を主とし養殖漁業も行われる。焼火 (たくひ) 山南の海岸にある文覚窟,焼火神社,後醍醐天皇行在所のあった黒木御所跡星神島のオオミズナギドリ繁殖地,別府湾岸のクロキヅタ産地 (ともに天然記念物) ,隠岐国賀海岸 (名勝・天然記念物) などがあり,大山隠岐国立公園に属する。隠岐の田楽と庭の舞は重要無形民俗文化財。中心集落の浦郷と東の別府間に国道 485号線が通じる。また七類,境港 (鳥取県) から定期船の便があり,浦郷港と別府港はその寄航地。面積 55.96km2。人口 2788(2020)。

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